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【知らないと人生損!!】世界遺産検定有資格者がおすすめする、複合遺産3選!旅行会社スタッフが伝えたい"世界は広く、面白い"③

こんにちは!
みなさんいかがお過ごしでしょうか?旅行会社ジェイエスティの藤原です。
昨年初めて世界遺産検定を受験し、2級に合格しました。(今年の目標は1級の合格です!)
・・・そもそも「世界遺産検定」って何?と思った方、後々書きますね!

さて今回は旅行会社スタッフである私が、世界遺産検定を勉強してこれこそおすすめしたい【複合遺産】を3つピックアップして、あなたに紹介します!
【文化遺産編】【自然遺産編】もnoteで書いているのでぜひ覗いてみてくださいね♪
「これは知らなかった...」とう世界遺産をピックアップしていますよ^^


複合遺産とは人類が創り上げた「文化遺産」と地球の起源と歴史、動植物の進化をポイントにした「自然遺産」の両方の素質を兼ね備えた遺産を指します。2019年7月時点で、世界遺産は1121件登録されていますが、その中で複合遺産はわずか32件

今回はその世界遺産でも珍しい複合遺産、32件の中から悩みに悩んだ「ベスト3」をご紹介します!

複合遺産は32件ありますが、立ち入り禁止の場所や現実的に行くのが難しい遺産も少なくありません。

今回は「実際にあなたが訪れることができる場所」「現地で世界遺産を直に感じることが出来る場所」を目安にランキングを作成しています。


では、早速ランキングを紹介していきましょう!!!

第3位はこちら!!

ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(トルコ)

カッパドキア3


キノコのような岩、ペリバジャ(妖精の煙突)が特徴の世界遺産です。
現地ではこの岩の中には妖精が住んでいるという逸話があるそう。

ここが複合遺跡たる所以は、この風化した景観とこの場所の歴史にあります。

この場所は4世紀前後ローマ帝国に迫害されたキリスト教徒が逃れ地下都市を形成した場所で、地下都市には教会・住居・台所・食料貯蔵庫のほかワイナリーなども完備されていました。
ちなみにその時代、数万人もの人がこの地下都市に住んでいたとされ、いかに大きな地下都市かイメージできるでしょう。
ギョレメにある野外博物館では現存する約30の教会の内部を見学することができます。(館内は撮影不可なので、実際に見て確かめてみてくださいね♪)

カッパドキアはトルコ旅行でも必ずと言っていいほど、旅程に組まれる人気スポットです。
私も実際に訪れたことがありますが、
奇岩群は本当に長い年月を経てこんな形になるんだ...
地下都市を歩いてみると思っていたよりも広くて驚いた...

と目で見て肌で触れたからこそ分かる素晴らしさを体感しました。

そしてなんといってもおすすめは、「バルーンツアー」

カッパドキア4


気球で空高くから奇岩群と遠くの山々を望む景色はただただ"美しい"です。
早朝のフライトであれば、まだ夜明けの日が昇らないところから肌寒さを感じながら準備し、ちょうど空に舞い上がる時には日が差す。刻々と変わりゆく空の色と日の光で目覚めていく奇岩群はまさに絶景でした。

カッパドキアには奇岩を利用した洞窟ホテルもあるので、ゆっくり浸りたい方はそちらの宿泊もおすすめですよ。


第2位は


メテオラ(ギリシャ)

メテオラ1


ものすごく強そうな名前ですね笑
ファンタジーの世界?本当に存在するの?と思うほどに強烈なビジュアル。
写真はアギア・トリアダ修道院というメテオラにある修道院の1つです。

メテオラは400メートルの奇岩群の頂にある天空に浮かぶ修道院群の総称のことを指します。
メテオラは古代ギリシャ語で「宙に浮かぶ」という意味です

そもそもなぜこんな場所に修道院を建てたのか・・・・


というのが最大の疑問ですよね


これはですね6000年以上の歳月をかけて風化したこの奇岩群の景色に、修道士たちが神の姿をみて9世紀ごろから修行の地とし、14世紀ごろには修道院が建設されたと言われています。
現在は8つの修道院があり、そのうち6つが活動、実際に内部を見学することができます。


神に近づくためにこんな山の上に修道院を建てただなんて...


信仰心恐るべし


メテオラは、深い信仰心がつくりだした絶景と言えるでしょう。
観光客も訪れることができる場所ではありますが、実際に毎日修道士が祈りを捧げている「生きている聖地」を第2位で紹介しました。



そして第1位はここ!!!


黄山(中国)

黄山5


聞いたことありますでしょうか?

ここは中国人なら一生に一度は登ってみたいと言われている、日本人でいうところの富士山のような有名な場所です。


32件ある複合遺産の内、なぜこの場所を1位にしたかというと調べているうちに心に残った言葉があったからです。
その言葉がこちら。

『黄山を見ずして、山を見たというなかれ』

『五山より帰りて山を見ることなし、黄山より帰りて岳を見ることなし』


2つ目の言葉は明代の地理学者であり旅行家であった、徐霞客(じょかきゃく)の言葉で、

道教の聖地である5つの山「五岳」(泰山・華山・衡山・嵩山・恒山)を見てしまったら他の山なんて見れないが、黄山を見てしまったらその五岳さえも見れない。
それほどに黄山は素晴らしいと讃えています。


また、黄山は中国の歴史でも重要な場所で「黄山伝説」として残っています。

少しご紹介すると・・・
中国の神話では神の力を持つ「三皇」が文明を「五帝」と呼ばれる聖人が地上を治めたとされています。(三皇五帝)
その昔、この地は不老不死の仙人が暮らす地(天都山)と呼ばれ、五帝の最初の帝である漢民族の祖、黄帝はこの地で仙人と交流し、乱世を平定して天下統一後には不老不死の霊薬・仙丹を調薬しそのまま天都山から天に上ったという伝説です。

唐の玄宗皇帝は道教に心酔していたこともあり、この黄帝伝説にちなみこの山を「黄山」と命名したのです。
ちなみに元々は黒鉛の産地がこの山の南にあったことから黒色が多く、「黒多山(いざん)」と呼ばれていたのだとか...
鶴の一声といいますか、名前が変わるだけで印象が全然違いますね!


昔は道教の道志や仏教の僧が修行の場として命がけで訪れた仙境ですが、今はロープウェイが通ったり、道が整備されたりと万人が訪れやすい観光スポットとなっています。


黄山には寺や霊廟などのスポットも多いですが、なんといっても見どころはその景色。

黄山1

昔から水墨画や多くの絵のモチーフにされてきた景色は時間によって姿を変え、見せる表情が変わっていく様はまさに絶景です。
切り立った断崖、深い渓谷、白銀の雲海、すべての自然の調和を一度に味わうことができるのではないでしょうか。


ということで、今回は世界でも珍しい複合遺産の中から3つを紹介しました。
題名にもありますが、本当に「世界は広く、面白い」です。
人類の叡智、太古のロマンに想いを馳せてぜひ海外に興味を持ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

動画でも解説していますので、ぜひご覧くださいね。
写真をふんだんに入れていたり、想いを語ってますのでより楽しんでいただけるかなと思います(^^)

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
どうぞよろしくお願いします!

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