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『最長片道切符の旅』を旅する

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宮脇俊三『最長片道切符の旅』新潮文庫をそのまま辿る旅。 片道切符の路線を文庫片手にそのまま追い掛けます。 廃線になった路線はバスで丁寧に辿ります。 1978年(昭和53年)の日本… もっと読む
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#鉄道

『最長片道切符の旅』を旅する day00 旅の企画

宮脇俊三「最長片道切符の旅」新潮文庫 オリジナルの宮脇俊三『最長片道切符の旅』新潮文庫は、鉄道ファン、特に「乗り鉄」のバイブルともいえる書です。 先生は、全線完乗を達成した後、出版社(元中央公論社常務取締役)を退職し、自由の身になったところで「最長片道切符」を旅しようと考えます。 この旅は今から45年以上前の1978年(昭和53年)。その後、路線や列車の廃止が相次いだため、この本はタイムカプセルのように当時の鉄道状況や時代を埋め込んだ記録となっています。 「最長片道切符

『最長片道切符の旅』を旅する day26 夜 運転するんは好かん

名古屋から紀伊半島を一周して大阪へ。今日は途中、名松線を乗りつぶして松阪泊まり。松阪で牛を食べるのだ。 (東京)0846(新幹線)1020 名古屋 1108(関西本線)1218 亀山 1222(紀勢本線)1303 松阪(1335[名松線]1450(伊勢奥津)1514[名松線]1632(松阪) 宮脇先生の『最長片道切符の旅』新潮文庫を持ってくるのを忘れた。名古屋駅の書店で一冊買い求める。『最長片道切符の旅』単行本、文庫本二冊、『取材ノート』単行本、文庫本と5冊持ちになった。

『最長片道切符の旅』を旅する day25 ローカル線のひそかな楽しみ

昨夜、深夜にチェックイン、そして今朝は夜明けにチェックアウト。昨夜降りたときに迎車を頼んであったタクシーで森宮野原駅へ。今日も始発だ。これから直江津、糸魚川、松本経由で名古屋まで。 森宮野原0620(飯山線)0701 戸狩野沢温泉 0706(飯山線)0751 豊野 0824(しなの鉄道)0941 直江津 0947(えちごトキめき鉄道)1025 糸魚川 1050(大糸線)1148 南小谷 1207(大糸線)1415 松本 1419(中央本線)1622 中津川 1639(中央本

『最長片道切符の旅』を旅する day24 乗り鉄が止まらない

24日目、只見を出発して会津若松、ここからもとのルート、名古屋に戻るべくとって返す。今日は新潟、柏崎、十日町を通って長野県の県境の森宮野原まで。朝の7時から夜の22時まで15時間、乗りっぱなしだ。乗り鉄の極みである。途中、喜多方で『最長片道切符の旅』の中間点を通過する。やれやれ、ようやく半分だ。(トップ写真は、磐越西線山都(やまと)駅) 只見 0723(只見線)1039 会津若松 1104(磐越西線)[快速あがの] 1312 新津 1418(羽越本線)1446 新発田 14

『最長片道切符の旅』を旅する day23 たもかくを訪ねる

『最長片道切符の旅』23日目は高崎から新潟県に入り只見線で只見まで行く。高崎までは新幹線で、そこから上越線、只見線を辿る。まだひたすら北上する。南の鹿児島まで辿り着けるのだろうか。久しぶりに只見の本の街「たもかく」(只見木材加工協同組合)を訪ねる。 [東京0920(新幹線)1010] 高崎 1023(上越線)1126 水上 1131 1301 小出 1317(只見線)1436 只見 高崎駅まで新幹線で戻る。高崎の一駅手前、倉賀野まで行ったのがday18、もう五日も前のこと

『最長片道切符の旅』を旅する day22 碓氷峠をバスで下る

『最長片道切符の旅』22日目は上諏訪から高崎まで。小淵沢から小海線(八ヶ岳高原線)を経て小諸、軽井沢でバスに乗り換え碓氷峠を下り、高崎まで。 『最長片道切符の旅』のこのルートが成立するのは軽井沢ー横川間の碓氷峠が信越本線でつながっていたからだ。今は北陸新幹線が開通し信越本線が廃止されたため、碓氷峠は鉄道ではつながらなくなってしまった。その意味で大変悔しい行程なのである。 上諏訪 0700(中央本線)0744 小淵沢 0750(小海線)0954 小諸 1022(しなの鉄道)

『最長片道切符の旅』を旅する day21 厳粛なる阿呆らしさである

甲府から身延線で東海道に出る。浜名湖を大回りする二俣線(現・天竜浜名湖鉄道)を経由して豊橋へ。ここから秀吉の「中国大返し」並みの大逆転で一気に会津若松までとって返す。この最長片道切符ルートで最も美しい驚愕の大回りである。今日は上諏訪まで遡る。 甲府 0522(身延線)0742 富士 0752(東海道本線)0826 静岡 0828(東海道本線)0911 掛川 0921 (天竜浜名湖線)天竜二俣 1127(天竜浜名湖線)1237 新所原 1251(東海道本線)1302 豊橋 1

『最長片道切符の旅』を旅する day13 朝の6時から駅弁は食えんなあ

13日目。関東に入って第一日目。黒磯始発、宇都宮、小山(おやま)で水戸線に乗り換え、途中、下館で真岡鐵道に寄り道。下館から友部、友部から常磐線で我孫子まで。今日は平穏な一日。 黒磯 0526 (544M) (東北本線)0701 小山 0708 (水戸線)0729 下館 (0730 (真岡鐵道)0837 茂木 0855 1008) 下館 1028 (水戸線)1113 友部 1144 (常磐線)1255 我孫子  早朝の黒磯駅前のビジネスホテルをそっと抜け出す。辺りは真っ暗で

『最長片道切符の旅』を旅する day12 わさあ北上の百姓がんすが

12日目。前夜、会社帰りに新幹線に乗り仙台入り。始発から「最長片道の旅」開始、のはずが台風の余波の強風で東北本線不通。予定が大幅に狂う。なんとか郡山からいわき、水戸へ下ってそこから反転、また郡山を目指す。また東北本線に戻り、黒磯へ。いよいよ関東に入る。 (東京 1824 東北新幹線 2028 仙台)[仙台 0603(強風のため運休)0853福島]仙台 0716 (やまびこ20)0752 福島 0810(東北本線)0858 郡山 0927(磐越東線)1050 いわき 1109

『最長片道切符の旅』を旅する day11 秋刀魚は拾って食うもんだ

三連休最後の日、一ノ関から三陸方面に向かい気仙沼、石巻を通って仙台まで。午後は「乗りつぶし」で仙石線、利府支線に乗車、新幹線で帰る。 一ノ関 0602(大船渡線)0727 気仙沼 813(快速南三陸)(気仙沼線)0927 前谷地 0952(石巻線)1013 石巻(石巻線)1042(仙石線)1204 あおば通 一ノ関駅は一関市にあるのだが、駅名には一と関の間にノが入っている。何故だろうと思っていた。三ノ宮、西ノ宮と同じように誤読を防ぐためカタカナのノを入れたのではないかと思

『最長片道切符の旅』を旅する day10 紅葉丼という奇跡

三連休を利用して『最長片道切符の旅』を再開、その二日目。乗り鉄にはハードルが高い山田線で宮古へ。宮古では「紅葉(もみじ)丼」という奇跡に出会い、宿泊先の一ノ関では「もち膳」という郷土食をいただく。グルメ指数が高い一日であった。 北上から盛岡へ戻り、ここから『最長片道切符の旅』を再開。一日四本の山田線快速リアス直通列車で宮古へ、そのまま山田線で釜石、釜石から遠野を通って釜石線で花巻、昨日通った北上経由で東北本線・一ノ関へ。 (北上 1006ー)1056 盛岡 1106ー13

『最長片道切符の旅』を旅する day9 「及位」という駅がある

前回の北海道、東北の旅から一ヶ月、三連休パスを使ってのday9。米沢から奥羽本線で北へと向かう。山形、新庄、大曲から新幹線で盛岡へ。本当は盛岡から山田線で宮古に向かいたいのだが、この路線、一日に4本しかない。そのため、今日は盛岡から未乗区間の東北本線各駅で花巻、北上まで行き、明日朝、新幹線で盛岡まで帰ってくる。 【9日目】(東京ー米沢)米沢ー新庄ー大曲ー盛岡(盛岡ー北上)東京 0628ー0833 (米沢)(はやて101)0958 新庄 1124ー1319 大曲(こまち18)

『最長片道切符の旅』を旅する day8 普通列車に乗るには大人の事情がある

秋田から羽越本線で日本海沿いに南下、新潟県の坂町から大きく曲がって山形県に入り今度は米坂線で東進して米沢まで戻るという、最長片道切符ならではの遠回りルート。それを全て「普通列車」で回ります。先生はその先、山形、横手まで進みますが、私ははここ米沢で終わり。北海道から始まり10日に及んだ「片道旅行」第一回目はここで終了です。やれやれ。 【8日目】秋田ー鶴岡ー村上ー坂町ー米坂 9月26日 秋田 0551ー0745 酒田 0752ー0823 鶴岡 0945ー1127 村上 131

『最長片道切符の旅』を旅する day7 こっこ抱いとるから身が濃いンだ

今日から本州の「片道切符の旅」が始まる。青森から八戸、八戸からは第3セクターの青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道で盛岡の手前の好摩(こうま)へ、好摩から花輪線で大館、奥羽本線で弘前、弘前から「リゾートしらかみ」で五能線を秋田まで。今回、青森、岩手、青森、秋田と巡ったので、文章長いです。 【7日目】青森ー大館ー弘前ー秋田 青森 0522ー0648 八戸 0711ー0833 好摩 1010ー1242 大館 1300ー1343 弘前 1433ー椿山ー1900 秋田  あやうく寝坊