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『最長片道切符の旅』を旅する

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宮脇俊三『最長片道切符の旅』新潮文庫をそのまま辿る旅。 片道切符の路線を文庫片手にそのまま追い掛けます。 廃線になった路線はバスで丁寧に辿ります。 1978年(昭和53年)の日本… もっと読む
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『最長片道切符の旅』を旅する day00 旅の企画

宮脇俊三「最長片道切符の旅」新潮文庫 オリジナルの宮脇俊三『最長片道切符の旅』新潮文庫は、鉄道ファン、特に「乗り鉄」のバイブルともいえる書です。 先生は、全線完乗を達成した後、出版社(元中央公論社常務取締役)を退職し、自由の身になったところで「最長片道切符」を旅しようと考えます。 この旅は今から45年以上前の1978年(昭和53年)。その後、路線や列車の廃止が相次いだため、この本はタイムカプセルのように当時の鉄道状況や時代を埋め込んだ記録となっています。 「最長片道切符

『最長片道切符の旅』を旅する day34 数珠つなぎにされた睾丸

京都 1046(のぞみ)1124 新神戸 1129(こだま)1140 西明石 1148(新快速)1223 尼崎 1230(宝塚線)1329 篠山口 1339(福知山線)1355 谷川 1517(加古川線)1733 加古川 1737(神戸線)1747 姫路 1912(姫新線)2028 佐用 2040(姫新線)2132 津山 今回は三泊四日で、京都から加古川を回って姫路から津山、日本海側に回って伯備線、芸備線、木次線と山陰、山陽を行ったり来たりしながら、最後は山陰線の江津から今

『最長片道切符の旅』を旅する day33 「弁当忘れても傘忘れるな」

木津温泉 0833(宮富線)0859 豊岡 0955(山陰本線)1102 福知山 1122(山陰本線)1237 園部 1309(山陰本線)1359 京都(新幹線)東京 Top写真 1978年824列車(Hanabi123)をお借りしました。なつかしいなあ。 二泊三日の今回の『最長片道切符の旅』、今日は山陰本線を辿って京都まで、新幹線で帰る。今回は三日間で美濃太田ー富山ー敦賀ー福知山ー京都の旅であった。 木津温泉駅では朝から駅長さんがネクタイ姿で直立している。胸の名札では当

『最長片道切符の旅』を旅する day32 レールはジェットコースター状態だった 

飛騨古川 0616(高山本線)0852 富山 0923(あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道)1019 金沢 1030(北陸本線)1102 小松 1128(北陸本線)1224 福井 1315(北陸本線)1408 敦賀 1422(小浜線)1612 東舞鶴 1615(特急まいづる・舞鶴線)1623 西舞鶴 1632(舞鶴線)1816 木津温泉 Top写真 宮川を渡る高山本線キハ25(杉原駅 - 猪谷駅間)MaedaAkihiko 飛騨古川を始発で出る。今回は高山本線の角川ー猪谷

『最長片道切符の旅』を旅する day31 クロックスのあぶないおじさん

(東京ー名古屋ー岐阜ー)美濃太田 1401(高山本線)1656 高山 1705(高山本線)1722 飛騨古川 Top写真 高山本線(ワンマンカー) Yuki Shimazu 朝遅く、新幹線ひかりで名古屋へ(ジパング倶楽部でひかりは30%引き)。ひかりでも名古屋までならのぞみと30分しか違わないんだ。自由席はがらがらだし、これで十分だよ。 美濃太田から旅を再開する。昼過ぎに岐阜着。駅の観光案内所で観光案内をあさる。今夜は飛騨古川泊にしよう。ネットで宿を手配する。 先生の時

『最長片道切符の旅』を旅する day30 日本人が一番幸せな一週間

近江今津でおいしい一晩を過ごして、翌朝始発で出発。が、途中で1時間近い待ち時間がある。ならば、途中下車して寄り道をして琵琶湖畔の桜を見に行こう。米原から東海道本線、岐阜から高山本線で美濃太田まで。今日は「花見」と「乗りつぶし」の日なのだ。 近江今津 0615(湖西線)0622 マキノ 0715(湖西線)0731 近江塩津 0737(北陸本線)0811 米原 0812(東海道本線)0846 大垣(東海道本線)0849 美濃赤坂 0855(東海道本線)0901 大垣(東海道本線

『最長片道切符の旅』を旅する day29 旬の食べものはなんですか?

前回の和歌山ー大阪ー草津から半年ぶり、『最長片道切符の旅』を再開する。今回は午後から新幹線で京都、米原から草津に出て山科、近江今津まで。乗っている時間は正味79分の短距離である。乗った気がしないなあ。ま、久しぶりの新幹線だし、おいしいものも食べられたからいいか。 (TOP写真はwiki MaedaAkihiko) (東京(のぞみ)京都(こだま)米原(東海道線))草津 1653(東海道線)1708 山科 1716(湖西線)1820 近江今津 午前中仕事をして、昼食に丸の内北

『最長片道切符の旅』を旅する day28 「5963」(ごくろうさん)

さて、本日は和歌山から大阪をぐるっと巡って草津まで。乗車距離は298km。通過するのは和歌山、奈良、大阪、三重、滋賀の五県。 和歌山市 0634(紀伊本線)0640 和歌山 0649(和歌山線)0904 高田 0925(桜井線)1007 奈良 1020(関西本線)1106 天王寺 (大阪環状線)1110 京橋 1152(片町線)1251 木津 1302(関西本線)1308 加茂 1311(関西本線)1406 柘植 1427(草津線)1512 草津 和歌山始発、ここから奈良

『最長片道切符の旅』を旅する day27 「あ、浜ノ瀬の坂本やがね」

松阪を出て紀伊半島をぐるっと一周する。紀勢本線は長くて退屈だ。御坊(ごぼう)でちょっと寄り道、紀州鉄道に乗ってくる。その後、和歌山市まで紀勢本線、和歌山駅前泊。 松阪0651(紀勢本線)0700 多気 0712(紀勢本線)1026 新宮 1113(紀勢本線)1412 紀伊田辺 1423(紀勢本線)1507 御坊 1525[紀州鉄道]1533(TAXI)御坊 1628(紀勢本線)1731 和歌山 1734(紀勢本線)1740 和歌山市                  (写真

『最長片道切符の旅』を旅する day26 夜 運転するんは好かん

名古屋から紀伊半島を一周して大阪へ。今日は途中、名松線を乗りつぶして松阪泊まり。松阪で牛を食べるのだ。 (東京)0846(新幹線)1020 名古屋 1108(関西本線)1218 亀山 1222(紀勢本線)1303 松阪(1335[名松線]1450(伊勢奥津)1514[名松線]1632(松阪) 宮脇先生の『最長片道切符の旅』新潮文庫を持ってくるのを忘れた。名古屋駅の書店で一冊買い求める。『最長片道切符の旅』単行本、文庫本二冊、『取材ノート』単行本、文庫本と5冊持ちになった。

『最長片道切符の旅』を旅する day25 ローカル線のひそかな楽しみ

昨夜、深夜にチェックイン、そして今朝は夜明けにチェックアウト。昨夜降りたときに迎車を頼んであったタクシーで森宮野原駅へ。今日も始発だ。これから直江津、糸魚川、松本経由で名古屋まで。 森宮野原0620(飯山線)0701 戸狩野沢温泉 0706(飯山線)0751 豊野 0824(しなの鉄道)0941 直江津 0947(えちごトキめき鉄道)1025 糸魚川 1050(大糸線)1148 南小谷 1207(大糸線)1415 松本 1419(中央本線)1622 中津川 1639(中央本

『最長片道切符の旅』を旅する day24 乗り鉄が止まらない

24日目、只見を出発して会津若松、ここからもとのルート、名古屋に戻るべくとって返す。今日は新潟、柏崎、十日町を通って長野県の県境の森宮野原まで。朝の7時から夜の22時まで15時間、乗りっぱなしだ。乗り鉄の極みである。途中、喜多方で『最長片道切符の旅』の中間点を通過する。やれやれ、ようやく半分だ。(トップ写真は、磐越西線山都(やまと)駅) 只見 0723(只見線)1039 会津若松 1104(磐越西線)[快速あがの] 1312 新津 1418(羽越本線)1446 新発田 14

『最長片道切符の旅』を旅する day23 たもかくを訪ねる

『最長片道切符の旅』23日目は高崎から新潟県に入り只見線で只見まで行く。高崎までは新幹線で、そこから上越線、只見線を辿る。まだひたすら北上する。南の鹿児島まで辿り着けるのだろうか。久しぶりに只見の本の街「たもかく」(只見木材加工協同組合)を訪ねる。 [東京0920(新幹線)1010] 高崎 1023(上越線)1126 水上 1131 1301 小出 1317(只見線)1436 只見 高崎駅まで新幹線で戻る。高崎の一駅手前、倉賀野まで行ったのがday18、もう五日も前のこと

『最長片道切符の旅』を旅する day22 碓氷峠をバスで下る

『最長片道切符の旅』22日目は上諏訪から高崎まで。小淵沢から小海線(八ヶ岳高原線)を経て小諸、軽井沢でバスに乗り換え碓氷峠を下り、高崎まで。 『最長片道切符の旅』のこのルートが成立するのは軽井沢ー横川間の碓氷峠が信越本線でつながっていたからだ。今は北陸新幹線が開通し信越本線が廃止されたため、碓氷峠は鉄道ではつながらなくなってしまった。その意味で大変悔しい行程なのである。 上諏訪 0700(中央本線)0744 小淵沢 0750(小海線)0954 小諸 1022(しなの鉄道)