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231. 「タイムマシーンでYeah!」明るさと切なさが共存する亡霊浄化ソング


①新曲「タイムマシーンでYeah!」 明るさと切なさの共存


櫻坂46のアルバム「As you know?」の中に
初めての一期生楽曲となる「タイムマシーンでYeah!」が収録されました。


櫻坂46の楽曲としてはかなり珍しくハイテンションな曲調となっています。


・・・ですが


蓋を開けて歌詞を見てみると

かなり切なくなるような歌詞。


明るい曲調と切ない歌詞。

逆方向の雰囲気を持つものが共存した楽曲となっています。


②「僕のジレンマ」というきっかけ


前回の4thシングルに収録された「僕のジレンマ

渡邉理佐の卒業を印象付ける作品でしたが
この曲が示す意味はこれだけではないと個人的に感じます。


グループ全体、そして特に1期生達が持つジレンマ

欅坂とお別れし櫻坂を新しく創っていく・・・

ジレンマ 
今すぐに行かなきゃいけない
わかっているのに 足が動かないんだ

作詞: 秋元康
作曲: TomoLow・中村泰輔

欅坂という大事な大事な存在を手放したほうが上手く進んでいく。
そんなの分かっているけど、足が動かないんだ。

そういった思いも込められているような気がします。


櫻坂1年目の2021年の段階では
櫻坂という形をとにかく構築していくんだ!!!と突っ走り
欅坂の事を振り返る余裕もありませんでした。


ですが着々と積み重ね2022年に入る頃には櫻坂の形が出来上がってきます。
そして、ようやく4thシングルにて


「少しあの頃を振り返り始めてみようか?」


といったきっかけに「僕のジレンマ」がなったのではないのかなと感じます。


③「僕のジレンマ」に続く「タイムマシーンでYeah!」


僕のジレンマ」で振り返り始めて、「タイムマシーンでYeah!」でもっと思い出してみる。

深く思い出せば思い出す程重たくなってしまうから
明るい曲調にして緩和材にする。

そんな感覚を私は感じました。


明るい曲調なのにどこか涙が出てくるような
どこか不思議な楽曲になっていくのかなと思います。

1期生の卒業が相次ぎ昔を振り返る瞬間が多い今だからこそ
タイムマシーンでYeah!」が作られた。

まさに亡霊浄化ソングだなと感じます。


④秋元康御大が亡霊浄化に向き合い始めた?


欅坂46は今までにない強烈な功績を残しましたが
その分メンバーやファンは色んな犠牲を払ってきました。

2019年~2020年

9thシングル延期
平手友梨奈脱退
卒業生続出
コロナ禍突入
改名発表・・・

この頃の疲弊具合というのはとんでもなく重いものだったと記憶しています。

その後もめまぐるしいスピードで

ラストライブ
櫻坂に改名
そして新しい形の構築へと猛進してきました。


だからこそ現在に至るまでこの犠牲で傷ついた心を労わることが出来ていなかったのだと思います。

逐一メンバーの情報やファン界隈の状況を熟知している秋元康御大も
この状況をずっと把握していたのだろうと思います。


そして

櫻坂に安定感が出始めた今

少し思い出しながらみんなで労わろうじゃないか。

と御大が歌詞にし始めたのではないかなと感じます。


まさに「亡霊」の心を癒す浄化活動が始まったのではないでしょうか。



笑顔で欅坂を振り返る。

こんなこと改名直後に想像できたでしょうか?

この1年半という早さで形作られたというのは
メンバー、運営、ファンの強さを表しているのだと思います。


タイムマシーンでYeah!」を通して
あの時代の尖った記憶が少しづつ柔らかくなっていったらいいなと願います。


(きっと御大の耳にも亡霊という言葉は耳に入っているのだと思います。今後歌詞にしちゃったりしそう・・・)








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