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「コミュニティ」で最初に必要なもの

あなたは100人が集まったイベントで、自分以外誰も知り合いがいない時に、他の人に話しかけることができますか?

おそらくほとんどの人はできないのではないでしょうか。

その理由の1つは、その場に「安心」が無いからです。


私は、どんなコミュニティでもまず最初に「安心」が必要だと考えています。

これは、プライベートで「コンテンツ飲み」というコミュニティを運営している時に感じました。

そこでコミュニティマネージャーをやっていて気づいたのですが、人は安心感がないとなかなか人と会話することができません。

他の人がどんな人かもわからない、そもそもこの場はどんなノリなのかわからない、そんな不安が人には渦巻いている。

そんな中でいきなり会話をするなんてハードルが高すぎるわけです。


なので、まず安心を作るために、私は最初に自己紹介タイムを作るようにしています。

ここでポイントは、近くの3,4人とチームを組ませ、その中で自己紹介をしてもらうことです。

そうするとそのチームが「仲間」になり、安心できる「島」となるため、話す人がいなくなったらそのチームの人と話せば良い…という「安心」が生まれます。

実際、この方法を試すとその交流会はたいてい上手くいくんです。


この「安心の重要性」は、会社でマネジメントをやっている時も感じました。

私が新しいチームでリーダーになった時のこと。まだあまり一緒に仕事したことがない人が多いチームでした。

そこで私は1on1をして「チームのゴール」「チームをどうしていきたいか」「チームメンバーに対してどのように思っているか」を伝えてみたんですね。

その上で、チームメンバーそれぞれに「何をしたいか」「今後どうなっていきたいか」を聞き、その希望に沿う形で仕事を振るということを目指しました。

そうするとアイデア出しや意見が活発になり、メンバー全員が積極的に業務に取り組んでいただけるようになったんです。

もちろん、チームメンバーの能力もありますが、1on1の前と後で発言の質が変わったという実感もありました。

これも、チームの現在地や未来、自分自身の評価などが共有されたことで、安心が生まれたがゆえなのではないか、と考えています。


人は常に「現在地」や「今の状況」がわからないと不安になるものです。

また少し先の未来がどうなっていくのかも、仮説レベルでも良いので分かっていたい。

だからチームマネジメントや組織マネジメントにおいては、現状がすぐに理解できるような透明性を維持しておく必要があるし、「ビジョン(未来)」は明確にする必要があるのではないかなと。

それによって、チームメンバーに安心感が生まれ、組織のパワーは格段に高まります。

私も今後この成功体験を元に、マネジメントをする時は、まずメンバーの安心を作り出せるようにしていこうと思います。


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Photo by taylor hernandez on Unsplash

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