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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2022年12月の記事一覧

厩舎指数で穴馬サーチ ホープフルS

JRDB永野です。 有馬記念はイクイノックスが快勝。春は無冠に終ったが秋に古馬相手にGⅠを連勝したので年度代表馬の座はほぼ手中に。 最優秀2歳の牝馬はメンバーの揃った阪神JFを強い内容で勝ったリバティアイランドで決まり。牡馬は無キズの3連勝、重賞連勝でGⅠを勝ったドルチェモアがリードだが、ホープフルSには新馬-重賞を連勝のガストリックがスタンバイ。ドルチェモアの重賞はGⅢとGⅠ、ガストリックはGⅡを勝っており、ここを勝てばレースの格はこちらの方が上位に。勝ち方次第ではこち

来年飛躍への足懸り

JRDB永野です。 今年デビューの新人騎手は今村騎手が話題を攫った感じだが、競馬学校卒業時にアイルランド大使賞を受賞した角田河騎手も35勝とJRA賞の新人賞の規定値をクリアしているだけにデビュー年が悪かった。朝日杯FSでは今村騎手に先んじてGⅠレースにも騎乗。来年以降も要注目の騎手。 自厩舎の石橋厩舎での勝数も多いが、数字は父の角田厩舎や吉村厩舎の方が上位。 吉村厩舎での5勝のうち3勝はエイシンスポッターによるものだが、キャリア1戦で京王杯2歳Sを勝ったオオバンブルマイ

川田騎手の留守居役

JRDB永野です。 短期免許所得後2週の騎乗で6勝を挙げているイーガン騎手。 中京、阪神、中山とどの競馬場にも対応。 年明けも続けて免許申請という話もあり、目の離せない存在。 そのイーガン騎手の身元引き受け調教師は坂口智康師だが、契約馬主は中内田克二氏。 これは、中内田師の父親。 先週土曜中山の最終競走を勝った際のコメントにも、「中内田調教師の管理馬で勝つことが出来て嬉しく思う」と。 中内田厩舎は主戦の川田騎手の存在が大きいが、日曜は有馬記念のディープボンドに騎乗の為に中

厩舎指数で穴馬サーチ 有馬記念

JRDB永野です。 色々と話題の多くなるのは毎年のことの有馬記念。 福永騎手のラストグランプリ、エフフォーリアの連覇、ディープ以来の同一年でのJCと有馬記念勝ちのかかるヴェラアズール、ジェラルディーナには母子制覇の期待、など。 ここへ来て急にマスコミで取りあげられているのがM-1グランプリとの連動。その年のM-1チャンピオンのコンビ名が日本語なら3歳馬、外国語まじりなら4歳上が勝つという法則。今年のM-1チャンピオンはウエストランドで外国語まじりだが・・・。こういうのって言

厩舎指数で穴馬サーチ 阪神C

JRDB永野です。 阪神競馬場での今年最後の重賞レースの阪神カップはリピーターの多いレース。 昨年の勝ち馬の18.グレナディアガーズが昨年と同じくC.デムーロ騎手を背に登場。初夏の欧州遠征以来となるが連覇の可能性は大きい。 このレース最後に豪州での種牡馬入りの決まっている14.ダイアトニック。阪神の芝1400Mでは阪急杯、スワンSの重賞勝ちのほか、新馬勝ちや3着に降着になったが阪急杯での2位入線もあり適性は抜群。 このコースで行われた京都牝馬Sを勝ち、スワンSでが6着

年間100勝に向けて

JRDB永野です。 今年のJRAのレースも残す所あと3日。 区切りの勝利の近い騎手、調教師は年内にという意識もあるはず。 調教師では伊藤圭師が通算500勝まであと2勝で年内で、この土日では6頭が出走予定。 騎手では、岩田望騎手と坂井騎手が初の年間100勝が目前。 今年GⅠ2勝を飛躍した坂井騎手は年間100勝まで残り6勝。 度々の海外遠征を挟みながらの数字だけに立派だが、是非年間100勝を。 最終日はホープフルSのファイトがいるので中山で騎乗予定だが、この土日は阪神であ

競馬雑記帳 2022/12/22

JRDB永野です。 以前、書店に勤めていた頃、著名な作家が亡くなるとそのひとの作品が急激に動くことがあった。 その最たるものが、司馬遼太郎と手塚治虫だった。 亡くなられると引退では少しニュアンスは違うが、今に福永騎手は以前よりも注目度が高くなっているのは確か。 本人の希望で来年の2月一杯まで騎手を続けるが、ラストがサウジアラビアでの騎乗になるのではとまで報道されている。 福永騎手自身の成績は、先週の競馬で今年の年間100勝を達成。2010年以降13年連続は自身のもつ記録

厩舎指数で穴馬サーチ 朝日杯FS

JRDB永野です。 日曜は2歳マイルチャンピオンの決定戦。 このあと、同じくGⅠのホープフルSは控えているので、勝てば即最優秀2歳牡馬という訳にはいかないが、昨年はドウデュースがここを勝って、最優秀2歳牡馬からダービー勝ち、2着だったセリフォスは秋に古馬相手にマイルCSを勝ち、3着のダノンスコーピオンはNHKマイルC勝ちとハイレベルだった。 今年も重賞勝ち3頭を含めて17頭と世代のトップクラスが集まった。ホープフルSの登録馬では重賞勝ちは1頭だけなので、こちらに有力馬が集

GⅠは手替わりでも

JRDB永野です。 来週の有馬記念ではファン投票1位のタイトルホルダーの控える横山和騎手。 今年は先週までで70勝。昨年の79勝には及ばないが、GⅠ2勝を含めて重賞6勝と内容的には格段上。 日曜は、サウジアラビアRCを勝ったドルチェモアの手綱は坂井騎手に任せて中京での騎乗。 5クラの騎乗予定だが、内3クラは昆貢厩舎の馬。2頭は継続騎乗で、1頭は父横山典騎手からの乗り替わり。 昆貢厩舎は今年横山父子への依存が高く、ここまで横山典騎手で6勝、横山和騎手で5勝。 勝率では横

厩舎指数で穴馬サーチ ターコイズS

JRDB永野です。 今年のJRAの開催も残り5日。重賞も中山大障害を含めて6クラを残すのみ。 先週までで127勝とリーディング2位に付けている戸崎騎手だが、重賞勝ちはクイーンCと新潟2歳SのGⅢ2クラのみ。2013年にJRAに移籍して以降ダントツに少ない。 有馬記念ではアルセンチン共和国杯勝ちのブレークアップ、ホープフルSでは新馬-特別を連勝したミッキーカプチーノが控えているが、日曜の朝日杯は騎乗馬はなし。 土曜のターコイズSでは関西馬のフラーズダルムと2度目のコンビで今年

騎乗不可は折込すみ

JRDB永野です。 先週のレースで騎乗馬がゲートで暴れて負傷して以降のレースが乗り替わりになった菅原明騎手。骨折の疑いもありとケガの程度が気になるが、今週から来週の日曜にかけては12月3日のレースの制裁で騎乗停止の処分になっていた。 今週出走の菅原明騎手からの乗り替わりは、余裕をもっての鞍上調整と考えて良さそう。 岩田望騎手らと同じく平成31年デビューの4年目だが、関西に転厩したカラテもお手馬など関東・関西関係なく好成績は最近の関東の騎手では珍しい。関西馬が関東に遠征した

競馬雑記帳 2022/12/15

JRDB永野です。 先週の阪神JFはリバティアイランドの快勝。 諸般の事情を排除してまでえ、川田騎手が騎乗に拘っただけのことはある内容。 同世代の牝馬の賞金上位が揃ったなかでのレースで、今回走った17頭とは勝負付けが済んだ感がある。 年明けに余程の大物が出てこないかぎり、同じコースで行われる桜花賞はこの馬で仕方ないと思わせる。 これでドゥラメンテは、初年度産駒のタイトルホルダー、2世代目のスターズオンアース、して3世代目のリバティアイランドと続けてGⅠ馬を送りだしている

福永騎手の後継者は その2

JRDB永野です。 日曜は阪神でフルゲートのGⅠ、中山でもフルゲートの重賞競走、加ええて香港国際競走にも遠征している騎手がいるので、中京は稍騎手が手薄。 今週は土日ともに中京で騎乗する西村淳騎手。 開幕週だった先週は土曜だけ中京で4勝の固め勝ち、今週の土曜も1・2レース連勝と馬場の傾向は掴んでいる。 福永騎手の調教師転身が話題になっているが、西村淳騎手は藤原厩舎や高野友厩舎など福永騎手が騎乗の多い所と被る厩舎も多く、騎乗依頼仲介者もひとは違うが競馬ブック関係で同じ。福永

厩舎指数で穴馬サーチ 阪神JF

JRDB永野です。 日曜のメインは阪神JF。 ここを勝てばほぼ自動的にJRA賞の最優秀2歳牝馬。 今年のメンバーは重賞勝ち馬4頭を筆頭に芝路線の上位馬が顔を揃えて新馬、未勝利を勝っただけに1勝馬の枠は3頭だけとメンバーは揃った。 基準人気上位馬の厩舎指数算出指定TMの印は、 09.リバティアイランド     ◎・◎・○ 18.ラヴェル          ◎・○・○ 17.ウンブライル        ◎・△・注・注 16.ドゥーラ          ◎・○・◎ 12.リバ