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競馬雑記帳 2022/12/15

JRDB永野です。

先週の阪神JFはリバティアイランドの快勝。
諸般の事情を排除してまでえ、川田騎手が騎乗に拘っただけのことはある内容。
同世代の牝馬の賞金上位が揃ったなかでのレースで、今回走った17頭とは勝負付けが済んだ感がある。

年明けに余程の大物が出てこないかぎり、同じコースで行われる桜花賞はこの馬で仕方ないと思わせる。

これでドゥラメンテは、初年度産駒のタイトルホルダー、2世代目のスターズオンアース、して3世代目のリバティアイランドと続けてGⅠ馬を送りだしている。
今年生まれた当歳を最後に5世代で産駒がいなくなるのが惜しまれる。ロードカナロアを凌ぐキンカメの最良後継馬になれただろうに。

ドゥラメンテ産駒が走れば、先日チャンピオンズCを勝ったジュンライトボルトの種牡馬としての価値が上がる気がする。

ジュンライトボルトの母スペャルグルーヴはドゥラメンテと同じくエアグルーヴの孫にあたる世代。

エアグルーヴの産駒はサムライハート、ザサンデーフサイチ、ルーラーシップの3頭が種牡馬となっており、孫のドゥラメンテ、曾孫のジュンライトボルトが種牡馬入りすれば3世代の種牡馬を出すことに。
直子ではやはり香港でのGⅠ勝ちもあるルーラーシップが、菊花賞馬のキセキや豪州でのGⅠ勝ちのあるメールドグラーズを出して種牡馬としても成功。ルーラーシップ自身はサンデーの血をもっていなので、走る産駒は決まってサンデーの血を持っている。キセキしかり、メールドグラースしかり、青葉賞などGⅡ2勝のリオンリオン、中山牝馬Sなどを勝ったフェアリーポルカなど活躍馬の大半はサンデー系の牝馬との子ども。

対してドゥラメンテは母父がサンデーサイレスので、サンデー系の牝馬ではその血が濃くなる。これまでGⅠを勝った3頭の母はいずれも海外からの輸入馬。

で、ジュンライトボルトは母父がスペシャルウィークなので種牡馬となった場合はサンデーは4代目になる。ということはディープインパクトやハーツクライ、ステイゴールドなどサンデーの直子を父にもつ牝馬との配合なでサンデーの4×3のクロスを持つことになる。

キンカメ産駒の種牡馬でサンデーのクロスをもつようにの配合は最近漸く可能になり、ジュンライトボルトと同じくスペシャルウィークを母父にもつリオンディーズは初年度産駒からテーオーロイヤルやアナザアーリリックといった重賞勝ち馬を送りだしているが、両馬共にサンデーの4×3のクロス。やはりサンデーのクロスというのは大きな武器になりそう。
ちなみに、リオンディーズの兄のエピファネイアの産駒もエフフォーリアやデアリングタクトなど走る馬の殆どはサンデーのクロスを持っている。

エアグルーヴを祖に持つ3頭の種牡馬はいずれもキンカメ産駒なので、エアグルーヴのクロスはなかなか作り辛いか。キンカメが3代前、4代前の先祖になるには10年から15年くらいは掛りそう。

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