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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2022年6月の記事一覧

競馬雑記帳 2022/06/30

JRDB永野です。 上半期を締め括る宝塚記念の行われた、先週日曜の阪神競馬場の入場者数は、43297人。ネット予約だけだったが、JRAが用意した入場券は、指定席と入場券のみを併せて55000枚あまりだったので、最大より8割程度の入り。一説にはネットでの予約は一杯になって抽選になったといわれていたのだが。 ともあれ、久々に関西圏の競馬場にも大歓声が戻ってきた。 予想、投票から観戦まで、ネットで完結は出来るが、臨場感や、ひととの繋がりなど現場でないと味わえない雰囲気を競馬ファン

夏競馬に向け、結果を

JRDB永野です。 先週のユニコーンS勝ちで重賞3勝目を挙げた菅原明騎手。 同期の多くが重賞2勝で並んでいた所からアタマひとつ抜け出した。今年の勝ち数だけなら岩田望騎手の方が多いが、内容的に互角の印象も。 最近では関西馬の関東遠征の際の鞍上に指名されることも多く、成績も悪くない。 日曜のメインのパラダイスSも関西馬のトリプルエースに騎乗。 昨年の東京新聞杯ではルメール騎手で2番人気の支持と素質を評価されている馬。 ここで結果を出して、更に関西の調教師の信頼を得れば、夏の

厩舎指数で穴馬サーチ 宝塚記念

JRDB永野です。 今年の前半戦を締め括る宝塚記念。 フルゲート18頭での争いは63回の歴史のなかで4回目。過去の3回は1番人気は勝っておらず、現在JRAの平地GⅠで1伴人気の連敗中を考えると・・・・。 基準上位人気馬の、厩舎指数算出TMの印は、 04.エフフォーリア      ○ 06.タイトルホルダー     ◎・○・無 15.ディープボンド      ◎・△ 10.ヒシイグアス       △・無・◎・△・◎ 13.アリーヴォ        △・△ 下位人気で算

厩舎指数で穴馬サーチ 天保山S

JRDB永野です。 土曜阪神のメインレースの名称になっている天保山は大阪湾沿いにある標高4.5Mの築山。 大阪人のシャレで山岳救助隊が組織されている。 昇級初戦の前走は初めての1200M戦ということもあり馬券の対象を外した2.ケイアイドリーだが、クラス2走目で得意の阪神1400M戦で巻き返し。厩舎指数算出TMも◎。 重賞でも好走実績のある15.タガノビューティーだが、オープン特別でも最近勝ち切れていない現状。原因はスタートか。今回も石橋脩騎手が駆けつけての騎乗。スタート

お手馬騎乗に東京へ

JRDB永野です。 ドバイ遠征と重なった高松宮記念以外は、今年これまでのGⅠレース全てに騎乗していた川田騎手だが、宝塚記念は騎乗なし。日曜日は阪神競馬場で騎乗も9レースが最後の予定で、宝塚記念はゆっくりと観戦か。 その前に土曜日は東京で騎乗。こちらは特別レース3クラのみで、いずれも関西馬。 阪神のメインの天保山Sには前走手綱を取って3勝クラスを勝ったシゲルタイタンが出走するが、そちらよりも関東で出走の関西馬のお手馬を選択。 9レースの清里特別のレオレーノは新馬-1勝クラ

競馬雑記帳 2022/06/23

JRDB永野です。 先週の日曜に東京ドームで、那須川天心-武尊戦をメインに行われた「THE MATCH 2022」の観客は56000人あまり。プロ野球の試合もコロナ前とそれほど変らない観客が入っている。 しかし、競馬場は以前ほどは観客は入っていない。 この東京・阪神開催も入場にはネットでの予約が必要というのが敷居を高くしているのか。 枚数は東京は指定席10000枚余りと一般入場券は60000枚、阪神は指定席5400枚余りと一般入場券は50000枚。 先週の入場者数は、東京が

厩舎指数で穴馬サーチ ユニコーンS

JRDB永野です。 すでに勝ち上がっている3歳馬は古馬相手のレースになるが、三冠路線を含めて何レースかは3歳限定の重賞レースが。 日曜東京のメインのユニコーンSもそのひとつ。 またこのレースが世代最初のJRAのダート重賞。 1.ハセドンはこのレースのステップとしては最良の青竜Sの勝馬。先週のエプソムCのジャスティンカフェと同じ厩舎、同じ馬主、同じ騎手で、先週のリベンジを。 メンバー中最多の4勝の7.リメイクはここまで一貫して1400M戦を使ってきたのでマイルの適性がポイ

今週も函館

JRDB永野です。 日曜は東京と阪神で重賞があるために騎手はそちらに偏りかちで、函館はやや手薄に。 先週の函館スプリントSをナムラクレアで勝った浜中騎手は引き続き函館に滞在。土曜は1レースひとクラだけだったが、日曜は6クラに騎乗予定。 うち、特別2クラは田中克厩舎の馬に騎乗。 田中克師にとって義父にあたる矢作師の厩舎所属の古川奈騎手は函館で騎乗しているが、特別戦だけに減量の恩恵がないで、浜中騎手を起用か。 田中克厩舎に浜中騎手ははこれまで騎乗機会はそれほど多くはないが、【

今週からエージェント付きに

JRDB永野です。 今年の新人騎手がデビューして3ヶ月あまり。 成績の優劣がハッキリとしてきた。先週までの成績は以下の通り 障害専門の小牧騎手は置いておくとして、3人がまだ勝てていない。 未勝利の3人はこれまでの騎乗数は30クラと少し。一番多く乗っている角田大河騎手に比べると6分の1程度。 美浦所属と栗東所属では、栗東所属の方が乗りクラには恵まれている。 これは、栗東所属の新人はデビュー直後から騎乗依頼仲介者が付いていたが、美浦所属の新人は、現在も騎乗依頼仲介者がいない

厩舎指数で穴馬サーチ 米子S

JRDB永野です。 土曜阪神のメインは米子ステークス。 リステット競走ながら、サマーマイルとサマージョッキーズの対象レース。 サマーマイルと言いながら、変則開催で小倉で行われる中京記念が1800Mと残念な所があるが。 昨年はこの米子Sを勝ったロータスランドが関屋記念も勝ってシリーズチャンピオンとなっている。 昨年は上位人気での決着だったが、過去には3連単で1200万円超えも出たレース。厩舎指数の高い穴馬を中心に狙いたい。 坂井騎手が前走手綱を執って安土城Sを勝った自厩舎

競馬雑記帳 2022/06/16

JRDB永野です。 今年の上半期を締め括る宝塚記念までもうすぐ。 特別登録はGⅠ馬5頭(海外でのGⅠ勝ち含む)を含む20頭。 早くから宝塚記念出走を表明していたメロディーレーンは、収得賞金は登録馬のなかでは一番少ないが、ファン投票では登録馬中7番目で無事出走が叶った。 メロディーレーンはファン投票では全体の中で17番目。メロディーレーンより支持を集めた馬の多くはGⅠ馬で、GⅠを勝っていないのはディープボンドとジャックドールだけだが、この2頭はGⅡの勝馬馬。メロディーレーン

来年を見越して

JRDB永野です。 昨年の新馬戦の騎手別の成績は以下の通り。 勝ち数が一番多いのはC.ルメール騎手だが、勝率や単回収では川田騎手の方が上位。 その川田騎手は日曜は東京で騎乗。 5レースの新馬戦では国枝厩舎のダノンザタイガーに騎乗。 ダノンの主戦といえば勿論川田騎手。セレクトセールで2億9700万円という高馬で当然クラシックが目標だろう。 国枝師も既に67歳で定年まで残り少なくなってきており、ダービー挑戦の残り3世代。今年のダービー馬と同じハーツクライ産駒だけにここで結

厩舎指数で穴馬サーチ 函館SS

JRDB永野です。 土曜函館のメインの函館日刊スポーツ杯は3歳馬のオタルエバーが快勝。 今年の3歳世代もレベルは高そう。 なら、重賞勝ちのある1.ブルパレイに食指が動く。未勝利勝ちがレコードタイムだっただけに高速決着は臨む所。土曜は東京で騎乗していたデムーロ騎手が駆けつけての騎乗で重賞2勝目へ。 桜花賞3着の実績を引っ提げての7.ナムラクレアは50キロの斤量が魅力。この距離の重賞を勝っており、古馬相手でも。 前走で久々の勝ちクラを挙げた6.シゲルピンクルビー。先行して

厩舎指数で穴馬サーチ 函館日刊スポーツ杯

JRDB永野です。 函館開幕日のメインは函館日刊スポーツ杯。スポンサー提供のレースだけに毎年施行はされているが、2勝クラスであったり、3勝クラスであったり、またハンデ戦の年も。施行時期も今年のように、夏競馬開幕週の時もあれば函館開催の最終週の年も。 一貫しているのは、1200Mの距離と多頭数ということ。 今年は夏競馬開幕日に14頭立てでのレース。 4枠に3歳馬が2頭同居して人気を集めそう。 特に5.オタルエバーはダービー前日の葵ステークスを抽選で除外になってここへ。 NH