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永野 昌治

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騎手、調教師、3連単等、多数の著書を持つ、JRDB創業時からのスタッフ永野昌治の見解です。
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2021年4月の記事一覧

若手台頭の一角

JRDB永野です。 騎手は今、若手の台頭が著しい。 競馬学校の2期生から5期生あたり、具体的な騎手でいうと、2期生の横山典騎手・松永幹騎手、3期生の武豊騎手や蛯名正騎手、4期生の岡騎手や岸騎手、5期生の田中勝騎手や角田騎手が一気に台頭してきた90年代初頭のよう。 現在活躍が目覚ましのは、32から35期生。 今年皐月賞を勝った横山武騎手は33期生で5年目。ダービーではJRAになってからのダービー最年少勝利騎手の記録が掛っている。 父の横山典騎手のダービー初騎乗は4年目だが

厩舎指数で穴馬サーチ 青葉賞

JRDB永野です。 ダービーへ向けて、今週、来週が権利取りのラストチャンス。 皐月賞5着以内で権利を取った馬と、現在賞金2100万円以上でダービーへ向かうと思われる馬が合わせて12頭。残りの切符は6枚たらずか。 土曜の青葉賞は2着までに、来週のプリンシパルSでは勝馬に優先出走権。 また、来週中京で行われる京都新聞杯では1着なら出走時1勝馬でも賞金面で順位は上位に、2着なら収得賞金1100万加算なので2勝馬ならボーダーライン上に浮上する。 距離の融通の利く馬ならNHKマイ

競馬雑記帳 2021/4/29

JRDB永野です。 3月始めに新人騎手がデビューして2ヶ月。 先週の新潟競馬で西谷凛騎手が初勝利を挙げて、8人全てが勝ちクラを挙げた。 ふたりの女性騎手やダービージョッキーでもある角田師の二世などデビュー前から話題の多かった今年の新人騎手だが、ふたりが初騎乗初勝利、古川奈騎手の4週連続勝利など成績面も優秀。 このご時世で、短期免許の外国人騎手の不在や、リーディング上位の騎手が海外遠征後に騎乗自粛期間があったりで若手騎手にとってチャンスは多く、世代交代の時期に来ているのか

厩舎指数で穴馬サーチ マイラーズC

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 ロングランの阪神開催も終盤だが、馬場状態は良好。 先週は土曜が雨で重馬場だったが、馬場状態の回復は速く稍重で行われた3勝クラスの1400M戦では1.20.2と速い時計。 マイラーズカップも高速決着になればソダシのレコードに迫る時計になるかも。 そうなれば切れ味勝負になりそう。 やはり決め手勝負ならディープ産駒が上位。 6.アルジャンアは1勝馬だが3歳春には2戦続けて重賞で1番人気に支持された期待馬。休み明けの前走は馬体は18

姉に続き妹もエスコート

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜は新潟で騎乗した川田騎手は日曜は東京で騎乗。 レースは10レース以降の3クラの予定。 相変わらず川田騎手は関東圏で騎乗の際は騎乗馬を絞っている。 メインのフローラSではオヌールに騎乗。 先日の阪神牝馬Sでコンビを組んで勝ったデゼルの全妹で管理も同じ友道師。 武豊騎手からの乗り替わりだが、このパターンではチューリップ賞のエリザベスタワーを重制覇に導いている。 (成績集計は2019/1/1~2021/4/18) 土曜の新

厩舎指数で穴馬サーチ 福島牝馬S

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜新潟のメインは福島牝馬ステークス。 1着馬はヴィクトリアマイルの優先出走権を得られる。 本来なら福島の1800M戦だが、今年は新潟で。 しかし、この方がヴィクトリアMの参考になるかも。 新潟が芝の状態が気になる。 4角あたりの芝は、昔の野芝で行われている冬の開催のように茶色。 ゴール板辺りでは緑色になるのだが決して良い状態とは言いがたく、先週雨の中でレースをしたことで、更に傷んでいるかも。 メインまでに芝のレースは3クラ

固め勝ちも十分可能

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 土曜は新潟で重賞の福島牝馬Sが行われる為に、川田騎手や和田騎手がそちらに参戦。 武豊騎手の怪我の復帰は来週からの予定で、松山騎手は香港遠征と阪神は騎手が手薄に。岩田望騎手は障害戦以外は全クラ騎乗と忙しい。 騎乗馬の質を見ると、福永騎手が固め勝ちをしてもおかしくない。 2019年以降の福永騎手の厩舎別と馬主別の成績は以下の通り。(勝ち数順) 6レースのリノユニヴァースは新馬勝ち以来の競馬になるが、「シルクの馬で管理が友道師」

競馬雑記帳 2021/4/22

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 桜花賞2着だったサトノレイナスの次走はダービーらしい。 牝馬のダービー出走は2014年のレッドリヴィエール以来で、勝てば2004年のウオッカ以来となる。 この3頭の共通点は桜花賞2着。 桜花賞直後にサトノレイナスの陣営が次走を明言しなかったのは、皐月賞の内容待ちだったのかも。 アドマイヤハダルに騎乗して皐月賞4着だったルメール騎手の意見も反映されているとか。 皐月賞の内容から、ルメール騎手のアタマの中には、もうダービーのレー

居残り番長

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 日曜は中山で皐月賞があるので、リーディング上位の騎手の多くはそちらは。 また、若手騎手の多くは新潟で騎乗。 その分阪神が空家になるかと思われたが、岩田康騎手や浜中騎手が居残り、関東から横山典騎手と内田騎手が遠征と顔ぶれは揃った。 しかし、明日の阪神で1番騎乗数が多いのは幸騎手で、10クラに騎乗予定。 その多くは乗り替わりで、ルメール騎手など皐月賞騎乗の騎手からの乗り替わりが4クラ。間違いなく日曜の居残り番長だろう。 幸騎手の

厩舎指数で穴馬サーチ 皐月賞

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 今年の皐月賞は16頭での争い。 特別登録の時点で、追加登録料を払ったアサマノイタズラを含めて18頭で除外なしが確定。 その後、オーソクレースとボーデンが回避し最終的に16頭に。 弥生賞で権利を取ったシュネルマイスターは早々に皐月賞回避を発表していた。 桜花賞は毎年フルゲートで行われるが、皐月賞は最近フルゲートに満たないことも。 ドゥラメンテが勝った2015年は15頭立て、エポカドーロの勝った2018年は16頭立てとフルゲートを

世間が気づく前に

JRDB永野です。 先週から始まった新潟開催。 藤田菜七子騎手が連勝したり、同じレースで女性騎手3人が騎乗したり、服部寿騎手が久々の勝利を挙げたりと、騎手に関する話題も豊富。 開幕から二日で1番勝ち星は挙げたのは津村騎手。 4勝を挙げ、2着2回、3着3回の成績。 4勝も1番人気での勝ちは一度だけ、土曜の9レースでは10番人気の馬で勝っている。 そんな津村騎手だが、裏開催での騎乗は珍しい。 昨年は裏開催での騎乗は二日だけだった。 それが、この新潟開催では先週のみならず、

厩舎指数で穴馬サーチ アーリントンC

JRDB永野です。 桜花賞当日に忘れな草賞があるように、嘗ては皐月賞の週にベンジャミンSという3歳のオープン特別があったが、いつのまに消滅。 皐月賞の週にダービーに向けてのオープン特別というのは無くなったが、NHKマイルCのトライアル戦のアーリントンCが土曜阪神のメイン。 以前は1回阪神の開幕日の設定で、勝馬にはタニノギムレットやジャスタウェイの名前も。 2018年からこの時期に移動になり同時にNHKマイルCのトライアルになっている。 シンザン記念のあと、ここを目標に調整

競馬雑記帳 2021/4/14

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 桜花賞はソダシが無敗のまま載冠。 無敗の桜花賞馬は昨年のデアリングタクトに続くものだが、5戦無敗での桜花賞馬は1990年のアグネスフローラ以来。 阪神JFの際は、腹帯だけ黒かったが、桜花賞ではその腹帯も含めて、メンコ・頭絡・手綱も白で統一。 翌日の朝の情報番組でも話題になっていたが、ルックスでも人気が出てぬいぐるみも完売だとか。 気になるのはこのあとの路線。 自信は2歳時に1800Mの札幌2歳ステークスを勝っているが、父がク

キャリアハイ更新は確実か

コンテンツ一覧はこちら JRDB永野です。 先週の大阪杯まで今年行われたJRAのGⅠレースは4レース。 その全てのレースに騎乗したのは4人だけ。 そのうちのふたりの、川田騎手と福永騎手は桜花賞にも騎乗。 残るふたりのうち、松山騎手は今週から騎乗停止。 もうひとり、は鮫島克駿騎手。 フェブラリーSでは9番人気のエアスピネルで2着と好走している。 残念ながら桜花賞の騎乗馬はなかったが、これだけGⅠ戦に騎乗しているのが自信となっているのか、今年は好調。 これまでのキャリアハ