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保健室から  vol.37 「冬物語」

11月3日に配信しました。
世間様では休日です。
ところが、毎年11月3日は学校公開といって保護者のみなさまウエルカムの日です。
いくら第5波が終わっていたとはいえ、
学校内に人を呼び寄せるのはいかがなモンでしょうねえ?
と、思ったのは私だけではないはずですが・・・




保健室から  vol.37
「冬物語」

冬です。
冬といえば、風邪・インフルエンザ・ノロウイルス等の感染症の季節です。
なんだか嫌な季節だ。
なぜ、冬は感染症が流行するのだろうか?
それがわかれば、原因要素をひとつずつつぶしていける。感染が防げる。
ということで、確認していきましょう。

気温が低下する。
ウイルスは寒いところが好きです。
新型コロナウイルスは37℃だと1日、22℃なら7日、4℃で14日生き延びるとか。
室温14度以下はヤバイ。

空気が滞る。
寒いから窓を閉めて、暖房をいれるから室内の空気がその場で対流する。
ウイルスが侵入したら室内にまんべんなく行き渡っちゃう。

空気が乾燥する。
ウイルスは水分をまとうと、重くなってすぐに地面に落ちてしまう。
水分が減少すると身軽になって空中浮遊時間が増えて、どこまでも飛んでいける。
湿度40%以下だとウイルスはたいそう喜ぶらしい。
加えて、我々の喉の粘膜は乾燥すると絨毛(じゅうもう)活動の能力が低下する。
絨毛活動とは粘膜上の細かい毛が動くこと。サワサワ・・・。
絨毛活動によって、異物を体外に出すのになあ。

体温が下がる。
ヒトの平均的な体温は約37℃。
「ちょっと高くないか?」と思うでしょうが、体表面の温度ではなく、じっくりと腋下検温すれば、これくらいらしい。もちろん多少の個人差はあります。
で、いつもより1℃だけ体温が下がると、免疫力はなんと30%も低下するそうな。

いろんな原因が集まって、冬は感染症の季節となる。
さて、では対策は?具体的に何をどうすればいい?
次回に続きます。(今回はびい○抜き?いえいえ、タイトルが・・・)




よく、「感染対策を徹底して実施」なんてことを聞きます。
徹底?
できるの?

口先だけで「徹底している」というのなら、嘘つきですな。
本気で「徹底している」と信じているのなら、バカですな。

ま、参観しに来た保護者の数が例年よりもぐっと減っていたのがせめてもの救い。
そりゃそうです。
私が保護者なら、まず行かない。

さて、4月以降の学校はどんなことになりますやら・・・

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