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子育てしながら参加可能な現場プロトタイプ・企画素案

【プロローグ】

保育園・学校・学童に預けて撮影現場の仕事をするにはどうすればいいか?
どの様な現場なら世の中の子育て環境とマッチするのか?
現在、小学2年生の長男、小学1年生の長女、1歳4ヶ月の次女を持つ私が参加できる現場なら、全状況適応可能な現場ではないか?

では、そんな現場とはどんなものか?

これを検証したいと思い今回の企画を考えるに至った。
今回の企画で大事にしたい事は、現行の現場の進め方を踏襲しない。
子育て可能現場を実現化し、その後、そこで起こった問題や解決方法を現行の現場と比較し研究材料とする事。

子育て可能現場の定義とは?
子供の生活時間に合わせる事ができる。
生活持続可能な賃金。

【具体案】

1)拘束時間

9:00〜17:00
*保育園に預けて、学童にお迎え行ってご飯やお風呂ができる時間。
それ以降の連絡は基本禁止。
20時までなら返信不要のメールのみ可能。

日曜日は休み。
*保育園・学童がやっていない。
準備期間は土曜日も休み。

打ち合わせは原則オンライン。
※美打ちもオンライン。
衣装合わせ・ロケハンのみ実動。

ナイトシーンの撮影において
20:00〜5:00(1h休憩)
次の日は休み。または、14:00〜17:00の労働。
希望の家庭にベビーシッターを提供。

地方での撮影の場合
拘束時間は変わらず、
デイ9:00〜17:00
ナイト20:00〜5:00
夏休み・ゴールデンウィーク等利用?
子供も地方に同行可能にする。
地方の保育園や学童に入れる?
ベビーシッターがみている?
地方のフィルムコミッションと連携?
子供も楽しい様にサマーキャンプ等の形式にする?

2)賃金

時給・日給制?
キャリアに応じて金額が変わる?
持続可能とはいくらなのか?

3)プロトタイプにおいてのスタッフの集め方

各部のトップは子育てをしている事
※全員、子育て中にするか?
各部に必要な作業のスタッフを細分化し余裕を持たせる。
例・小道具・持ち道具・装飾・フードコーディネーター等

プロトタイプの実現化するにあたりそのプロセスを記録する。
ドキュメンタリーを撮影。

【プロトタイプの先】

プロトタイプでかかる時間・資金がいかに正当な評価かを検証し、業界のスタンダードを検討する。

情熱のカツアゲが横行する背景は、映画が産業として成り立っていないからではないのか?

原案:石井千晴

石井千晴・助監督
2006年頃より、フリーの助監督としてキャリアをスタート。現在38歳で1歳半から小学生までの3人の子どもを育てる母親。出産や子育てなどで長期休みもあり、キャリアとしては実質10年近く現場で働いている。大作映画からインディペンデントまで、様々な映画制作現場を支えてきた石井さん。現場で長年働いてきた当事者の視点から、お話を伺った。

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