ライフステージの変化に伴う気持ちの変化
今思えば、留学前私はハイパーだった。
私は4/1に渡米した。そして4/2に留学先に出勤!笑
その前の3ヶ月間を振り返ると
・1月に講演会で講演
・2月にランチョンセミナーで発表
・3月に学会発表、そして医師会の研修会で講師として発表
「留学に出させてもらうから、その前にできるだけ頑張らなくっちゃ」と私は気合いが入っていた。
外勤日の火曜日は病院2カ所言った後に大学に戻って、自治体検診のマンモグラフィを約100件読影してた。
木曜日はカンファでいつも帰るのが遅かった。
仕事以外に留学準備も忙しかった。
TOEFLの学校に週2回行って試験を受けたり(受け入れ先の秘書さんに受けなくてもいいと言われたのに)、英会話にも週1回は行っていた。
そしてやったことのある人にはわかると思うが、留学のビザ申請や渡航準備は本当にめんどくさい。これはまた後日まとめて書くつもり。
ざっと書くと
・DS-2019を手に入れてから、アメリカ大使館に面接に行ったり
・留学中に切れるであろう運転免許証をあらかじめ更新したり
・区役所に行って海外転出届を出したり
・自分の荷物をまとめて実家に送ったり
そして留学するからと、いってらっしゃいパーティーを開いてくれた友達ももおり、よく飲みにも行った。
とにかく忙しかった。
そして渡米
留学期間もまぁまぁ頑張ったと思う。
病院から帰ると生活費を稼ぐため、遠隔読影をしていた。
でも妊娠し、頑張るスピードは確実に落ちた。
臨月に近づき、色んなことができなくなった。とりあえず疲れる。横になりたい。全てがビハインドになり、気が疲れた。
でもここで無理して赤ちゃんに何かあったら一生後悔する。
私一人の体じゃないんだ、私のお腹の中で赤ちゃんが育っているのだ、と。
私はここでセーブする、ということを学んだ。
でも一方で焦っていた。
「このままだと大学病院に戻れないかもしれないから、せめて留学先で遊んでいたわけじゃない」と証明したい。留学期間の終わりが近づくにつれて、そう思うようになった。
臨月に入って最後の学会発表を終え、私は基本的には家で仕事させてもらえるようボスに頼んだ。
論文も臨月でsubmitした。
そして留学期間を終え、出産。
産後の生活は本当に大変だった。
「まじこれ、みんなやってるん?」と思った。
赤ちゃん中心の生活、自分のことは二の次、三の次だ。
そして、最近ようやく生活に余裕がでてきて、自分のやりたいことをする時間がでてきた。
私は育休を明けて、大学病院に戻って働いてるわけではない。
今は家で子供を見ながら、遠隔読影をしているだけだ。だから実際に大学病院に戻って働いている女医さんはもっと大変だろうと思う。
私はアメリカに残ることを選んだので、大きく道を外れたが、たとえ戻っていても子供がいたら、前みたいな働き方はできないだろうと思う。急に休まないといけない日もあるだろうし、学会発表などのプラスαの仕事はしばらくできないだろう。
今思う。
留学前のあの生活、あれは子供がいなかったからできたことだと。
妊娠、出産の時期は人によって異なるが、子供がいない時は自分の仕事に邁進する貴重な期間だ。その期間にできるだけ頑張るといいと思う。
「子育てはあっという間よ。またすぐやりたいことができるようになるよ」と先輩ママは言う。
たしかに子供はいつか巣立つのだ。でも私にはまだまだ先のことだ。
でもまた徐々に自分のやりたいことができるようになって、産後の渦中で悩んでいる後輩の女医さんにいいアドバイスできるよう、私も頑張って生きていこうと思う。
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