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医者の権威性は白衣からくるのか?

アメリカで、医療保険の眼科と歯科は別に設定されている。

もうすぐコンタクトがなくなるし

前回の受診から約一年経つから、チェックも兼ねて眼科に行くことにした。

Coscoに行きたかったので、合わせてCoscoの眼科を予約。

今まで通り過ぎるだけで、行くのは初めてであった。


メガネなどを販売している横で、ひっそりとOphthalmologyは存在する。

狭ーい中に入ると、適当な若者のスタッフがたむろしている。

その中に、中年のアロハシャツを着たおじさんがひとり

なんか適当に冗談を言ったりして、談笑している。


自前のコンタクトレンズを外して、視力検査や眼圧の検査。

プラス40ドルで、眼底写真も撮ってくれると言うので、お願いする。

そして、とうとうドクターの診察です、と言われ、

診察室に入ると



そこには、アロハシャツのおじさんが座っているではないか!?



ドクターだったのか!ただのスタッフかと思っていた!



イメージはこんな感じ↓


見た目通り、愛嬌があり

去年のドクターの処方をけなし

新しいコンタクトをつけてみるとびっくり!


あぁ、世界がよく見えるっ!!


10分くらい目をならしてから、戻ってくるように言われたので

その間にお買い物を済ませる。


その後、ドクターが眼底写真の説明をしようと、パソコンに向かうも

パソコンはフリーズ。



ドクター「わしゃー、パソコンはわからん、どうにかしてくれ!」

若者スタッフ「再起動して、ログインし直してください。」

ドクター「わからんから、やってくれ。」

若者スタッフ「はーい...」


アロハシャツおじさんドクターは私にも言う。

「パソコンはわからん、昔の方が簡単だった。」


見た目とその若者スタッフとのやりとりから

そのドクターの権威性は皆無に等しかった。


医者のバイトにコンタクトバイト、というものが存在する。

大抵若めのドクターがお小遣い稼ぎにやっているが、少なくとも白衣を着ていた。


ここアメリカでは、よく白衣を着ていないドクターに会う。

思いっきり私服のままか

スクラブか


アロハシャツを着ている人は初めてであったが

アロハシャツもハワイでは正装である。


白衣を着ていないドクターは、患者さんからしてみると

話しやすい、親しみやすいと思うのかわからないが

なんとなく権威性はなくなる、と私は思う。


日本で私が働いていた乳腺外科の男性医師の外来は

いつも、ネクタイと白衣だった。

一回聞いてみると

「服装についてどう思われるかわからないから、一番いい状態で臨んでいる。」

という答えが返ってきて、ふーん、そうなんだぁ、と思ったのを覚えている。


でも白衣を着ていると医者医者しすぎて、質問しづらい、かもしれない。


皆さんはどう思われますか?


見た目の他に

テクノロジーについていけるかどうか。


私が医者3年目の時に電子カルテが勤めていた大学病院に導入された。

若者は比較的すぐ使いこなせるも、教授陣は一苦労。

しばらく経っても

教授の外来には、若手の医師がついて電子カルテの操作をしたり

クラークさんがついたりしていた。

でも日本では少なくとも敬われるし、敬語が使われる。

受付さんから

「自分でやってください。」

とはあまり言われない。

そう思うとCostcoのドクター、ちょっとかわいそう。


私もテクノロジーについていっているかは、甚だ疑問である。。


がんばろー!!



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