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じいじ 保育士を目指す! 保育士の日

こういう祝日があってもいいよね!

という提案。

 というのはあるらしいが、私は初めて知った。保育の世界に身を置いている人間でも知らないという知名度はまずいと思うが。。。

 私は是非、保育士の日を作って欲しいと考える。もちろん、自分が保育士だからという意味ではなく、保育というこの国の未来を支える子ども(この表記は、こだわりがあるらしい。指導教官に注意された。政府文書では子供でもどちらでも問題ないという見解で、こども家庭庁の通達では、こどもらしいが、幼児教育の世界では、はダメらしい。)を育み育てる場として保育園があり、その保育を支えているのがまさに保育者として保育士がいる。

 もちろん、保育園は保育士だけで成立しないし、他職種の職員によって成り立っている。もちろん、保育の日というキャンペーンがあるのだから、そこはそういうキャンペーンに乗ればいい。

 しかし、この未来を支える子ども達を、そのまさに出発点で共に支える根幹を支える仕事が保育である。ここを認識してもらわないと、保育を支える保育士自体が敬遠される職業になってしまう。

 現に、私のいる大学院の大学で、保育学科は大幅な定員割れを起こしている。私も他の養成校教員から直接聞いた話しでは、親御さんが子供に保育士になる事を止めるという事らしい。

 現に、私自身も経済的理由で保育の世界に全入していない(現職の給与水準からすれば遥かに低い賃金格差があるからだ)。こんな状況を許していれば、保育の担い手がいなくなってしまう。

 保育の質と賃金水準は明確な相関があって(考えれば、当たり前の話だ。人材は当然、より高い給与水準の方に流れる)、その専門性に見合う給与を求める(投下した教育コストを回収できるかという経済的合理性の説明もあるけど。。。)訳で、現実に幼稚園教諭の方が若干給与水準が高いので、そちらを選ぶ職業選好が発生するし、離職率の高さの一因でもある。

 保育士の給与水準を看護師等の平均水準と同等のレベルに底上げする事など、抜本的な改革改善が必要であるが、その世論を喚起するためにも是非保育士の日を作って保育士と保育への関心を生み出して欲しい。

これは、子どもがいる・いないという問題の前にこの国の未来を支える人々を大切にする事と自分の未来を守るという全ての人の問題だという認識を、全ての人に持ってもらいたいからだ。

 もう少しだけ言えば、未来を支える人々を育むのは、その幼児期の保育の質にかかっているという事実と、その大事な幼児期を皆で支えるという事がこの国にとって如何に重要な事であるかを少しでも早く気がついて欲しいからだ。この国の国力が衰退する事を防ぐ限界点までに、間に合ううちに。

 この国の国力を支えるのは、この国の未来を支える人々、つまり人間だという事を。

さて、今日はこの辺で。

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