NVIDIAとLevi'sの共通点
ゴールドラッシュという一大ブーム
1800年代中頃にアメリカの西海岸で起きたゴールドラッシュは一大ブームとなりました。
砂金が発見されたことをきっかけに多くの人が金脈を掘り当ててやろうと鉱山に殺到したのです。
しかし、実際に金脈を掘り当てて富を手にしたのはわずかな人だけで大多数の人は失敗し、職や財産も失いました。
ビジネスも同様でブームが起きたからと言ってその波に全員が乗れるというわけではありません。
Levi'sのビジネス
Levi'sの創業者であるリーバイ・ストラウスはゴールドラッシュの中で「自分も金脈を掘り当ててやろう」とはせず、やってきた人たちに何か提供できるものはないかとブーム周辺のニーズを考えました。
そこで、すぐにボロボロになってしまうズボンに変えて、ジーンズを提供してみることにしました。
ジーンズに使われるキャンバス地の生地はもともとテントなどにも使用されており、従来使用されていたズボンよりも丈夫だったのです。
そのため、リーバイ・ストラウスのアイデアは大当たりとなりました。
リーバイ・ストラウスは違う意味でゴールドラッシュを掘り当てたと言えるでしょう。
NVIDIAの株高
NVIDIAは時価総額が2兆ドルを超えました。
アメリカで2兆ドルを超えた企業はApple、Microsoftに次ぐ3社目となります。
NVIDIAの現在の主力商品はAI向けの半導体です。
この半導体の売れ行きが好調な点についてはゴールドラッシュでジーンズを売るようなものと考えてもいいと思います。
AIは現在、普及の初期段階といえます。
AIを使ったサービスで利益を上げそうな会社を探すよりも、AI向け半導体を売るNVIDIAの株を買う方が確実ではないか。
そのような投資家の行動は理にかなっていると言えるかもしれませんね。
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