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宗教や信仰についての雑記 #14

◯朝見かける人

朝通勤で自宅から駅までの道を歩いていると、同じ人をよく見かけます。
その人も私と同じように駅に向かって足早に歩いているのですが、いつも必ず途中にある神社の前で一旦立ち止まってお辞儀をします。
詳しい事情は知りませんが、その人にとっては大切な日課となっているように見えたました。
日本人は無宗教だとよく言われますが、日々の信仰を保っている人は意外と多いのかもしれません。

日本の宗教・宗派が発表した信者の数を合計すると、日本の人口を大幅に超えてしまうという話を聞いたことがあります。
複数の宗教・宗派の信者になっている人が相当数いるということですね。
そのことを無節操と捉えるか、柔軟性の高さと捉えるかは人それぞれでしょうが、そんな日本人の宗教についての心性を考えると、宗教多元主義の言う宗教的「実在」というのは、結構日本人にな馴染みやすいのではないか、とも思えます。

すべての生命の根底を支えている大いなる「いのち」。
人の作った道具も永い年月を経ると魂を宿すという付喪神。
そんな日本人の持つ感性の延長に、遍在する「実在」があるのかなと、その人のお辞儀は気づかせてくれました。

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