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宗教や信仰についての雑記 #173

◯イカロスの翼症候群

先日、イカロスの翼症候群という言葉を知りました。
イカロスの翼症候群とは、地位や権力を手に入れたことで、慢心や傲慢になり、無謀な行動を取って失墜してしまう現象のことだそうです。

ギリシャ神話に登場するイカロスが、父ダイダロスが作った蝋の翼で空を飛ぼうとしたものの、太陽の熱で翼の蝋が溶けて墜落死したという故事に由来しています。

現代社会において、イカロスの翼症候群は、企業の経営者や政治家など、成功を収めた人によく見られると言われています。
彼らは、自分がいかに優れているかを過信し、周囲の意見に耳を傾けなくなります。その結果、重大なミスを犯したり、倫理的に問題のある行動を取ったりして、失墜してしまうことがあるとのことです。

具体的には、以下のような行動がイカロスの翼症候群の兆候として挙げられています。
・自分の能力や功績を過大評価する
・周囲の人を見下したり、軽視したりする
・無謀なリスクを冒したり、非倫理的な行動をとったりする
・忠告や諫言を聞かずに、自分の意見を押し通す
・慢心して努力を怠る

このようなことは企業の経営者や政治家だけでなく、宗教団体の中にもみられることのように思います。
私は、宗教や信仰とは、人間の限界や有限性といったことを基盤としていると考えています。ですからそこにおいては、傲慢さは最も警戒しなければならないことだと思います。

私は組織や社会の中での成功とは縁がないので、イカロスの翼症候群の心配はありません。
それでも、己の内に潜む傲慢さや、成功者の言うことを鵜呑みにしてしまうことなどへの警戒を、常に怠らないようにしたいと思います。

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