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宗教や信仰についての雑記 #185

◯燃えることについて

最近、家の近所で火事(小火)がありました。幸いなことに、テナントの出ていった空きビルで、延焼もなく人的被害もありませんでした。その様子を見聞きして、ふと、「燃える」とか「火」とかいったことについて考えました。

「火」や「燃える」といったことについて、宗教的な象徴には様々なものがあるようですが、主に、
・神の現れ
・変容、再生、覚醒
・魂の浄化、成長、輝き
・愛、情熱
といったものがある一方、
・欲望、煩悩
・破壊、終焉
・警告、審判
のようなものもあるようです。

これらは火が人に光や暖をもたらす側面と、全てを焼き尽くして灰燼に帰してしまう側面とを表しているように思います。

これは宗教や信仰に対する我々の姿勢にも言えることなのかもしれません。
宗教や信仰は我々に希望の光や人との絆を与えてくれると同時に、ときに人を束縛し、生活を破壊してしまう危険性もあるということを表しているようにも思えます。

それは、社会の中である頻度で火災が発生するのが、人が利便性を求めてエネルギーを使うことのリスクの表れでもあることと、どこか似ているような気がします。

「唯吾足るを知る」とか「少欲知足」とかいった言葉があります。もしかしたらこれらの言葉は、物や地位や境遇といったことだけでなく、宗教や信仰に救いを求めるときにも必要な姿勢を示しているのかもしれません。

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