小説|腐った祝祭 第一章 35
ぐっすり眠っていたサトルは、7時にミリアが起こしにくるまで、ナオミが隣にいないことに気付かなかった。
頭を押さえてミリアに聞く。
「ナオミは?」
「お庭においでです」
「は?庭だって?」
髪をかきむしる。
まだよく頭が働かない。
「はい。7時になったら閣下を起こしてくれと言われて出て行かれました」
「何をしてるんだ」
「雪で遊ぶとか……。今朝はお庭がとても綺麗に見えると言われて」
ミリアは手に持っていた着替えをベッドの隅に置いてくれた。
「遊ぶって、おい」
「昨夜か