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発信することの良さ


SNSにあまり積極的でなかった私

私は統合失調症を患って長い年月が経ちます。
何十年(といってもいいでしょう)もひどい抑うつ傾向に苦しみました。

そんな私にとってSNSは縁遠いものでした。
「Twitterなんて入れたって『死にたい』くらいしか書きたいことがない」
そう感じていました。

推しの曲も聴いて、「ああ、いいな」と一人で部屋でリピートする。
ただそれだけでした。

寛解と推し曲との出会い

精神科に通院し始めついに抗うつ剤を試すことになった私はある曲に出会います。

なんだこの曲!めちゃめちゃ好みでカッコイイ!コレオも表現力があってイイ!ボーカルエフェクトなんて最高!これが私が聞きたい音楽だ!

そう心が叫んだ。

AutoTune狂だった私が2006年、近未来三部作をリリースしたPerfumeに出会った時と全く同じ感覚でした。

意を決してTwitterアカウントを作ったのです。
「この曲がカッコ良すぎてアカウント作りました」
押し寄せるファンたちのいいね。

私は思い出しました。
ギターを弾いていた中学時代、
「またリンジェのギターが聞きたいな」
こう言ってくれた同級生の言葉が自分の励みになっていたことを。
「リンジェちゃんのピアノは本当に上手だね」と保護者の間で話題になったり、
「リズムぴったりに踊れてるのリンジェくらいだよ」と言われたり、
「リンジェちゃんは歌がうまい」と日本人コミュニティ内で噂になったり、
「あなたは才能がある。もっと腕を磨いて美術の道に進むと良い」と先生からも
芸事に関しては賞賛の言葉が自分の支えになっていました。
そう。
いいと思ったらいいと世間に向かって叫んで、本人に届くことを願うんだ。

届け、ファンアート

上記の出来事からかなりの月日が経った頃、推しの映画出演が決定しました。
劇中劇のような物への声だけの出演だが舞台挨拶に登壇するとのこと。

深夜0時、私はパソコンの前に張り付き映画館の3列目の席を抑えました。

「普段映画見ないし、理解力低いし、楽しめるかな?」
ちょっと不安でした。
しかし、その不安を吹き飛ばすほど映画は楽しく、
痛快で美しく、そしてロマンチックでした。

推しにこのお仕事が回ってきてよかったと思いました。
しかし映像作品ということで、私の語彙力ではうまく感想を語れませんでした。
こんなに嬉しいのに。

そこで私は推しが演じた役をイラストにし、映画の設定も考慮した上でオリジナル要素を盛り込みました。
10年ぶりくらいに絵を描きました。
久しぶりすぎて愛用していたコピックはアルコールが蒸発しかけていて、最後の力を振り絞って色を塗りました。
それをTwitterに投稿したのです。

するとどうでしょう。

映画の公式アカウントが引用リツイートし、監督さんからキャストのみなさん、推しのファンたちから沢山のいいねが。

この上なく嬉しい。

映画公開終了後には監督から直々に感謝のお言葉をいただきました。

自分の気持ちが間違いなく映画に携わった人々に届いた瞬間です。
これがまた彼らの製作意欲につながるといいなと思いました。

発信することはいいことだなと感じた出来事でした。

今後のこと

noteを始めてからも少しずつではありますが、私の地元の複雑な事情や、私が抱える病気について投稿を読んでいただけています。これからも特定少数の方に響く様な、心の持ちようのヒントになる様な、そんな投稿ができたらと思っています。

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