【特典会】オタクのワガママはよくわかるけどちょっと疲れる
この夏降りた推しがいる。いつか復帰するかもと思いオタ友は切っていない。
にしてもオタ友って少ない方がいいなあ。
ふと思うことがある。
SNSをやっていると繋がっている人以外の投稿もぽよんとタイムラインに流れてきたり通知が来たりする。「はあ〜こんなこと考えたくないのに🥹」みたいな思わせぶりな投稿とか。「見なきゃいいじゃん」って?でも見ちゃうんです。人間だもの。推しに何かあったら困るし。
どうしたのかと思えば、推しの特典会がしょっぱくて不満らしい。「○○兄さんは全員とハイタあるのにうちは…」「先輩がやってることくらいやってもいいのに…」
いや、待て待て。彼らは確かに同じオーディション番組シリーズの出身だけど、それで兄さん扱いはちょっと違わないか。同じ事務所やレコード会社ならわかるが、そうでないのに先輩みたいな言い方して比べるのはどうかと。
私はその発言をした方に文句があるわけではなくて。
あくまでもアーティスト活動が本分の人にとって特典会はファンサービスにすぎないという話だ。
インディーズレーベルならメジャーと比べて待遇がしょっぱいのは仕方ないし、事務所も違えば方針も違う。
仮にインディーズの彼らをAとして、「兄さん」たちをBとしたら、仕事単価もレーベルが出すプロモーション代もB>Aであることは事実で、それはファンにはどうしようもないのだ。そして単価に対する労力を決めるのはアイドルやアーティストではなくプロモーターなのだ。
つまりBはメジャーレーベルで単価はB>Aかもしれないが、AとBの特典会に費やす労力がどうかについてはなんとも言いがたいところがある。Aが少なめの稼ぎでお見送り会や5〜10秒のツーショットトークをやっているところに「売れるために」「オタクのお金をもっと引っ張ってくるために」同じ金額でBのようなハイタッチ会をやらせられるか、という話になってくるわけだが、身体的接触は(過去に事件があったように)リスクを伴うので同じ単価でやらせるのは酷だと、真っ当なプロモーターなら考えるはずだ。
正直、ツーショットトークがあれば十分じゃないのとは感じる。特典会のチケットは1人複数枚買えるし、まとめ出しもできるので3枚買えば30秒は話せると思っていいだろう。
Bのツーショットトークも行ったことがあるが抽選なので、Aのようにグッズ〇万円で確定とは行かなかった。親戚に会う予定だったので彼女の友達に配るという名目で万使ったし、当たったがあくまでも抽選。熱心なオタクに比べて買った枚数は明らかに少なかったので本当に偶然30秒話せたという感じ。
ハイタなんて「かっこよかったよー」とか「大好きー」くらいしか言えないし、会話なんて到底無理だ。推しに「接触したい」という気持ちがない限り10秒話せるより特段良いと感じたことは、私は、ない。
そういう意味では特典会商法の近代始祖(遅くともキャンディーズ?の時代からCDを「積む」という概念はあったとは言え)とも言えるAKBは手厚い。接触できて話もできる。
とはいえ男女差があることも理解できる。推しのために費やす金額は女性の方が圧倒的に多いと言われているので、男性アーティストの方が特典会は、同じ金額を出しても、しょっぱいだろう。男のオタ友に聞くと戦慄かなのちゃんとは¥3000くらいでチェキが取れるらしい。コンカフェ通いの同僚(他拠点)と話した時も¥1000程度と言っていたし、それで推せる子と撮れるならいいよなあ。落書きもしてくれるらしいし。
そもそもの話、繰り返しにはなるが、アーティストはアーティスト活動が本分なのであって、例えばそれがアイドルだろうが歌って踊ることがメイン業務だ。円盤を売るのはプロモーターの仕事で、握手会などは付帯工数のようなものであり、本来なら削減したい業務のはずだ。CDを出して、ライブチケットとグッズを売る。プロモーションとしてテレビやラジオに出る。それでやっていけたらアーティストも本望なのではないかと思っている。
特典会なんてアーティストが売れればやらなく/やれなくなるだろうに、豪華な特典を望む人は売れてからも買い続けてくれる層なのかをプロモーターも考えていることだろう。
やはりオタ友は少ない方がいい。価値観が合う方がいい。
推し活に関するスタンスが違う人との付き合いはちょっとだけ疲れる。
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