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お花のお師匠さんの思い出

 私はよく、歩く道々、アイスを食べながら歩くのですが、今日も、森へ来る途中、いつもの薬局で、いつものアイスを買って、食べながら歩いていて、思い出しましたのが、お花のお師匠さんとの思い出です。
 お稽古の後、お茶とお菓子を出して下さるのですが、私はいつも、緊張でお菓子を食べきれず、半分残して持って帰るのですが、ある時、いつものように持って帰りますと言えず、グズグズしていましたら、お師匠さんが、持って帰って、歩きながら食べるといいわ、と、残ったお菓子を、持たせてくださいました。いつも、歩きながら残ったお菓子を食べて帰っていた私のことを、なんで御存知なんだろう、と、ドギマギしてしまった思い出があります。


 歩きながらものを食べてはいけません、とおっしゃる人もいますが、沖縄で、葛飾で、歩きながらものを食べる人を見ました。小さな女の子におやつを渡すお母さん。一つの串を半分こする学生同士の二人連れ。急ぎ足でものを食べながら行く男の人。そんな姿を見るとき、なんだか、安心します。

 人の営みだからでしょうか。


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