【蛙化現象】はじめての彼氏

ここ最近よく目にする言葉ですよね。
YoutuberやTikTokerが自己肯定感や蛙化現象について語ることが増え、私も今までの恋愛で蛙化現象が起こっていたな〜とはじめて認識しました。

はじめての彼氏

高校１年生の頃 学園祭で出会った先輩。
私の高校では部活ごとに模擬店を出す仕組み。
私の部活は女子だけで人数が少なかったため、他の部活と合同で行う形式をとり、そこで出会った2個上の先輩。
めちゃくちゃタイプなわけではないけど、清潔感があって爽やかな人。
なんとも思っていなかったといえば嘘になるが、普通に好印象なお兄さんくらいの印象。

学園祭中は私からよく話しかけたり、学園祭が終わってからも日常的に連絡を取り続けていた。
相手から見たら「どう考えても俺のこと好きじゃん！」と思われるような連絡の取り方をしていたと思う。
私自身、先輩のことは好印象だし人間としては本当に好きだったのだ。
それを素直に伝えていただけで、この人と付き合いたいとかどうなりたいとかは正直何も考えていなかったのだ。

その後。先輩の方から遊びに行こうと誘われ、私も快くOKした。
しかし、そのときに先輩に言われた一言で急に複雑な気持ちになったのだ。

「デートだね」

え…。デート…？デートってなに、恥ずかしい。なんか急に男女感出すじゃん、え、私ってこの人のこと男性的に好きだったんだっけ…？？

複雑な気持ちを抱えたまま「デート」に行き、一日を過ごし、一日の終りに告白され、あれよあれよと付き合う事になった。
しかしその後私は、彼から向けられる感情を気持ち悪く感じてしまい、自分も同じ分の好きを返さなきゃ…でも返し方や表現の仕方もわからない。
そもそも返せるほどの気持ちもない…。
先輩はまあまあ波長も合うし居心地も良かったけど、なんで私を好きなんだろう？私が思わせぶりな行動をしたから？
それってそもそもは私のこと好きじゃなくない？私が好きそうな素振りを見せて付き合えそうだったから先輩は告白したのかな？

ひねくれているわけじゃなく心の底からそう思っていたのです。
そんなことを思っているとうまくいくはずもなくこの恋愛は１ヶ月で終止符を打ちました。
（別れ話を切り出すと、別れたくない！なんで急に！？どうゆうこと！？と先輩は言っていましたが、私自身も全く理由がわからなかったのです。）

蛙化現象とは

蛙化現象、と検索すると「元々好きだった相手を突然嫌いになること」「恋愛感情を抱いている相手のささいな行動で生理的な嫌悪感を抱いてしまうこと」などとあります。
蛙化現象の言葉の由来はグリム童話です。
なぜ「蛙」なのか、お姫様の前に現れたカエルが王子様に変身するグリム童話の「蛙の王様」を挙げ、逆に王子様がカエルに変身することにあやかり「蛙化」と命名したそうです。本来は「好きだった相手が自分のことを好きになると急に嫌悪感を感じる」という意味で使われてましたが、最近は「好きな相手のちょっとした言動に冷めてしまう」という意味で使われるようになっています。

【蛙化現象が起きる理由】

私自身の見解としては、蛙化現象が起きる本当の理由は
「そもそも相手のことをそれほど好きじゃないから」だと思うのです。
「元々好きだった相手」に対する好きのレベルが浅いのです。

恋愛体質の子は特になりやすいと思います。
好きになるタイミングが早いのです。
まだ相手のことを深く知らないのに、この人はこういう人だろうと勝手に理想化して、その理想とかけ離れた行動をされたときに、「あれ？なにそれ、ダサ…」と思ってしまう。
それが本来の相手の姿なのに、自分の中で理想化した姿とのギャップを受け入れられないのです。
本当に好きであれば、「自分に好意を向けてくる相手」「財布を開いて小銭を探す姿」「フードコートで私を探してキョロキョロする姿」そんなのすべて可愛くて愛おしく映るはずなのです。

カエルでも王子様でもない人のことを、勝手に王子様と理想化し、人間らしい一面が見えたときに、その落差でカエルに見える。
ちゃんとその人自身のことを知って、王子様でもカエルでもない相手を好きになってからお付き合いに発展できれば、少しでも蛙化現象は回避できるのかなと思いました。

蛙化現象が起きる理由は他にもたくさんありますが今回は一要因ということです。
私の蛙化現象の原因はこれが大きかったな～って！先輩、今更ながらごめんね！！