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「火星の植物」をより楽しむために


目次


・「火星の植物」について

・モチーフについて

・キャラクターについて



「火星の植物」という作品について


実世界においては火星に植物は咲いていません。
いまだ地球以外で、生命体は発見されていません。
これはもしもの世界、もしも火星で植物の種が見つかって、植えてみたら芽が出たという設定です。
そのもしもの世界で、火星で、その植物を研究している人たちの物語です。

ここで簡単なあらすじ
二二〇二年
火星移住計画も進み、人類は火星に滞在することができるようになった世界。
宇宙開発後進国であった日本が、火星で植物に種を発見した。

火星での発芽を達成するべく、すぐに研究チームが組織され、火星の大地に種は植えられた。

日々の観察管理の結果、2週間後植物は発芽するのだった。

観察を続けていたある日、植物のある特性が見つかる。

火星の植物はどのように成長するのか。

火星の植物に何を感じ、何を思うのか。

200年後の未来のことは誰もわかりませんが、
私の考えている火星や人類を取り巻く環境について、書いていきます。
地球では人口問題が深刻になり、人が火星に住めるようになる環境が求められています。
そこで火星を緑地化するために火星の植物の存在が必要というわけです。
ものすごく昔は火星も地球に似た環境であったのではないかという説があり、今回それが立証された形です。
今回発見されたこの火星の植物の種ですが、かなり過酷な環境でも風化したり形を変えたりすることなく
現存していたことには非常に高い生命力を感じます。性質としては地球上の生物のクマムシのような特性があるのだと思います。

火星には人々が生活できる基地があり、チーム単位、班単位での生活をしています。
生命維持装置内蔵のヘルメットがなければ屋外での活動はまだまだ難しいです。
マイナス40℃の極寒の気候、大気の95%は二酸化炭素です。
火星植物研究の最終目標は、火星の地球化(テラフォーミング)です。
人類が住める第二の惑星を目指して研究を進めているのです。
火星には地球から食料などの物資が120日に一回補給船でやってきます。
インフラとしては主に太陽光発電と風力発電で電気を賄っていて、水はろ過装置を使って循環しています。
日本基地には60名ほどのスタッフがいて、それぞれが日本をはじめ人類の未来のために研究開発をしています。

本筋とは関係ないですが、この宇宙開発費は地球に住む人々の税金から賄われており
日本の場合は文部科学省より予算が支給されており、火星植物の研究には特別予算が組まれています。
人類の未来のための研究のための現在の人類が苦しめられていることに不満を持つ者たちもいる。
地球では火星開発への抗議活動も行われている。

その中でも今回は植物研究チームに焦点を当て、その人たちの暮らしについて観ていきます。

火星植物は日本基地から500メートル離れた場所に植えられています。これをプラントと通称しています。
周りはライトで照らされ、今後の成長を見越して、支柱が立ててあります。移動は節電のため徒歩か、ローバーを使用します。

スマートフォンは進化して、アイウェア(眼鏡)型の端末になっていて、アイウェアにディスプレイが表示され
それをタッチして操作するという何ともハイテクで便利な世界です。

衣服は基地内と外で兼用になっていて、ヘルメットを装着すると外で活動できます。

基地外の移動はホバーローバーという、空中に浮いた車のようなもので移動します。
築地市場のターレーが浮いてると思ってもらえたらと思います。

そんなこんな細かい設定があるのですが、皆さんの想像力もお力を貸していただけると観やすいです。


作品のモチーフについて


今とか未来とか過去とかいろんな時間軸があります。
私たちが生きている今は今まで積み重なった過去の蓄積で、私たちはその蓄積の結果を享受して生きています。
今の蓄積が未来に繋がるわけですが、私たちはそのまだ見ぬ未来へ何を残していくのか考えて生きています。
そんな大それたことは考えてないかもしれないですが、個人で見ればどんな最期を迎えたいか、人生で何を成していくのか、自分の残せるものは何なのか考えたことはあるのではないでしょうか。私自身はよく考えます。
そんな思想を出発点として今回この作品を作りました。
あくまで出発点です。内容はそんな重たい話ではないです。
この火星で生きる彼らも、それぞれ人生の目標や目的をもってやってきているわけです。
この物語を通して自分自身の今この瞬間、これまでの過去、これからの未来、それぞれ考えてほしいなと思います。


キャラクターの背景

役名 キャスト名
所属役職

胡 行(えびす こう) たおだ なおき
火星植物研究チーム 研究チームトップ

故 尾形 島男(おがた しまお)の遺志を継ぎ研究チームを引きいる研究者。
優柔不断な性格は、尾形 島男にくっつくだけの人生の反動か。
そのマイペースさは周りの人間を振り回して、困らせている。
植物への熱はどこに行ってしまったのか。
彼の独りよがりな行動はある出来事へとつながるのだった。

塩乃屋 汐里(しおのや しおり) 藤井 優香
火星植物研究班 医療チーム

火星植物の研究チームの医療担当としての任を任されている。
医療担当としてアサインされているため植物に対する知識はあまりない。
普段は火星環境での医療技術、重力変化による星間移動時の健康リスクや
身体負荷の関係について研究をしている。その他事務の仕事もしばしば、本人は不服である。
冷静な判断能力からチームのブレインとしての役割も。
彼女が取り乱すことはきっとない。

府中 文花(ふちゅう ふみか) 井田 真裕
火星植物研究班 業務サポートチーム

火星研究チームの雑務担当を任されている新人の研究担当。
新人といっても火星に派遣されるくらいには実力がある。足りないのは実務経験。
やはり訓練と実践じゃ状況が違う、火星という環境で彼女はその過酷さを思い知る。
ゆくゆくはリーダー職などに抜擢されるのかもしれない。それは未来の話。
一番の若手という立場から気を使ったり人をうまく使ったり、立ち回りのうまさは末っ子である。

釜戸 潤(かまど じゅん) 藤井 達也
火星植物研究班 研究チーム 胡の助手

植物に対する研究心は一番。知的探求心には目を見張るものがある。
仕事とプライベートは分けるタイプ。柔らかい物腰の中にも彼なりの信条があり責任感が強い。

胡の優柔不断な性格に振り回されながらも、研究にいそしむ日々を過ごしている。
インフラチームの南川とは同い年同期であり、交流も深く相談をすることもある。
彼が背負っているのは未来であり、今である。彼は彼なりに判断を下さなければならないことがある。

南川 正太郎(みなみかわ しょうたろう) ゆきは
火星植物研究班 通信インフラチーム

歴史に名を残すことを信条としており、そのために努力を続けている。
通信インフラの整備に尽力し、星間通信技術の向上による地球でのリアルタイム通信の確立を目指している。
上記の四人とはセクションが違うが、釜戸とは同期で同い年ということもあり仲が良い。
今回、研究チームを少し離れて外から見ることのできる存在であるが、彼らの引力に巻き込まれてしまう。


こんな感じのことが詰め込み零れている作品です。
ぜひご来場ください。

お庭のなまたまご
たおだなおき

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