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やりたいことを見つける

子供達に「将来何をやりたい?」と質問すると、「まだわからない」と言う返事がかえってきます。
よく考えると当たり前で、早々やりたい事なんて見つかるはずもないし、大人になってもこの質問に答えられない人だって沢山いますよね。

私は中学校を卒業する少し前に音楽というやりたい事を見つけていました。理由は簡単で、幼少期から少しだけ人より得意で、褒められることが多かった。後は演奏会に行って音楽を聴くと高揚感があったんですよね、うわーっていう気持ちです。
やりたい事があるって本当にすごい事だし、ありがたいことなんです。ただその後の事までは考えが及びませんでした。

私は幸運にも親からもらったたった一回の音楽大学受験というチャンスをものにしました。自分の頑張りは当然の事ですが、周りの人のサポートのおかげです。
やりたい勉強を沢山の仲間に囲まれながら楽しく、有意義に過ごせた4年間でした。なにより音楽が好きな人しかいない環境に身をおけたことが幸せでした。

その後のこと。それはどうやって生計をたてるかです。
音楽大学は裕福な家庭の人の割合が多く、もちろん全員ではありませんが、卒業後の生活を考える必要のない人が多くいました。一方私はサラリーマン家庭で、親が必死に入れてくれた状況のため、卒業後には働く(稼ぐ)事が前提でした。当時の私は、衣食住に対し困った事がないせいか、大人になれば自動的にお金が入ってくるぐらいにしか考えおらず、大学卒業後のことについてあまり考えていませんでした。大学院への進学を望んでいましたが、そこは両親にあっさり断られ、私の選択肢は2択になりました。自ら借金をして大学院に進学するか、働くか。私が悩んだのは、前者を選択すると2年後から返済が始まるため、それなりの収入が必要。後者の場合はバイトしたがらレッスンへ通う、そんな選択でした。借金という二文字に、私は結局後者を選択しました。

一般的な大学生は時期がくると就職活動をして、就職していきます。私にはそういう環境はありませんでした。その上に生活に対しての危機感が全くありませんでした。生活をする事、もっと言えば将来家族を持つこと、家族を養う事にどれだけお金が必要で、そのお金を稼ぐにはどんなところで働く必要があって、自分がしたい生活をするためにはどれだけの収入が必要なのか。

最近自分も二人の子供を持つ中で、ここは子供達にきちんと話しておくべきではないかと思っています。

その後私はどういうわけか、大手企業に正社員として就職、転職を何回かして現在まで産休育休以外の長期休暇もなく、1日も空けずに正社員として働き続けています。

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