見出し画像

How to eat?アーユルヴェーダ的食事の仕方

今月急遽、アーユルヴェーダの食事に関するプチ講義を担当することになり、どんなことをお伝えしようかと内容を日々練っています。

アーユルヴェーダでも、東洋医学などと同じように、食べ物を味や性質で分類して、自分の体にあった食べ物を選ぶということをするのですが、それと合わせて必ずお伝えするのが

『どのようにしてたべるか』

ということ。

食材の選び方や調理法、食べる量などもここに含まれるのですが、個人的におもしろいなぁと思っているのは

・苦手なものをたべない
・苦手な人とたべない
・ニュースを見ながらたべない

よかれと思ってやっていたり、仕方なくやっていたり、無意識にやっていたりしていることばっかりかもしれません。

私も子供のころから「好き嫌いをしてはいけません。なんでも食べなさい」と言われ、涙目になりながら虫の味がする(←当時の感想)キュウリを食べていたし、就職したばかりの時は、先輩に誘われたらランチや飲み会に参加していました(←苦手ではないですよ。。いや、苦手な人もいたかも。。でもどちらにせよ緊張したり、気を使いますよね)。
ニュースに関しては、朝ご飯や夜ご飯の時間と被ることが多いので、無意識のうちに見ている、流れているという方が多いのではないでしょうか。

では、なぜよくないのか?!について、アーユルヴェーダ&人の体のしくみの観点からお話したいと思います。

みなさんは、苦手なものを食べたり、苦手な人と食事をしたりするとき、どんな心境でしょうか?!また、ニュースを見ているときの気持ちは、ポジティブ寄り、ネガティブ寄り、どちらでしょうか?!

おそらくですが、ほとんどの方は、苦手なものや苦手な人と食事をする際は、リラックスよりは緊張気味だと思います。また、ニュースはそのほとんどが事件や事故、政治の話題だったりするので(途中、箸休め的にグルメ特集などがあったりしますが。。)どちらかというとネガティブな気持ち(悲しくなったり、怒りが湧いたり。。)になりがちだと思います。

私たちの体の中では「自律神経」という神経が、私たちの意思とは関係なく自動的に働いていて、呼吸や体温、心拍など生きていく上で欠かせない活動のために4時間365日働いてくれています。ちなみに食べ物の消化や代謝も自律神経のお仕事のひとつです。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があって、消化や代謝に関して言うと、交感神経の働きが優位な時は消化力や代謝が低下し、副交感神経が優位になると活発になります。

交感神経と副交感神経、どちらが優位になるかは、時と場合に応じて変化していて、活動しなきゃというときや、緊張を感じているときは交感神経が優位に、休息しようというときや、リラックスを感じているときは副交感神経が優位になります。

この自律神経ルールで先ほどの

・苦手なものを食べない
・苦手な人と食べない
・ニュースを見ながら食べない

を考えてみるとどうでしょうか?!
いずれの場合も、交感神経が優位な状態での食事になるため、消化力や代謝力が落ちた状態で食事をしていることになります。

アーユルヴェーダでは、消化力や代謝力が落ちた状態で、食事をすると、食べたものがきちんと栄養にならないだけではなく、消化されなかったものが、排泄されることもなく体の中に蓄積されていくといわれています。その蓄積されたものは「アーマ(未消化物)」は呼ばれ、「毒みたいなもの」と例えられています。現代医学的に考えるとすると、毒素とか老廃物みたいなイメージで考えるとよいかもしれません。

つまり、緊張状態で食事をすることは「体に毒」なのです。

もちろん、苦手なものを食べたり、苦手な人と食べたり、ニュースを見ながら食事をすることもあると思いますが、少しでもそのような機会を減らしたり、また、アーマがたまっているなぁと感じる時には、デトックスする時間を作れるとよいですね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?