足音でわかる。バーテンダーししょー忍び🥷のワザ〜忍法"トラブル回避術"
バーテンダーを始めていつからだろうか、静かな日であれば、廊下の歩き方からくる足音、ドアの開け方、それだけで常連であれば誰が入ってきたのかわかるようになった。
知らない人でも、
"どんな人なのか"
それである程度の予測がつきやすく、接客の適宜対応がやりやすくなった。
なぜ、こんなことができるようになったのだろう?
ふと思い出したのは、最初の3年くらいはどんなに変わった人も関係なく受け入れていたから、水商売ならではの偏見を受けたり、罵声を浴びせられたり、怒号が飛んだり、とする中でこの仕事が非常に怖くなって、いろんなことに神経過敏になっていた時期があった。
また、その当時相談した先輩バーテンダーの話では、"ナイフを出されたこともあった"と言う話をその時に聞かされたこともあり、24歳頃で若かったせいもあるが、一人で待っている時間が異常に怖く感じる時であった。その時から廊下を歩いてくる足音やドアノブのおろし方、ドアの開け方などに異常なまでにびびったりと拒絶反応してしまうようになってしまった。
まして、それが真夜中になるとなおさら怖かった。
"格好良さそう"
と、いうことだけに憧れていたこの仕事が、そんなことは頭から既に消えてしまっていた。さらにその時はもう辞めたいとさえ思っていた。
しかしながら、これらのことを経験して、それを時間をかけて乗り越えた時、この技を自然習得したのだと思われる。それにより危険回避の能力が大幅に上昇したり、事前に危険だと言う時は、心の準備ができるので
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