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十角館の殺人 考察【プロローグ〜第二章】

はじめに


 ミステリー小説を読むのはとても久しぶりである。記憶は定かではないが、約10年ほど前に読んだ「白雪姫殺人事件」を読んだことが最後だろう。そんなミステリー小説初心者な私だが、ミステリー小説は予想を裏切る結末というのが付きものであると思う。現に私がこの本を買う際にも、「予想を裏切る結末に読者は震撼するだろう」とポップに書いてあった。そこで私は、この小説を考察しながら読み、その考察を裏切るような結末を導くことができれば、事件の真相に辿り着くことができるのではないかと考えた。つまり、ありきたりな考察をし、その考察を逆をつく結末を考えるということだ。私の推理力は並以下であると自負しておるが、そんな私でも本気を出せば余裕で結論を導くことができるのだとこの考察で証明してみたい。

あらすじ

簡単になるがあらすじを整理しておく。

プロローグ

犯人が事件の準備をしてる

第一章 1日目・島

 大学のミステリー小説サークルが無人島に10日ほど合宿をする。その島では、無人島の持ち主が殺される事件があった。

第二章 1日目・本土

 合宿に参加せず、本土に残ったサークルメンバーの行動が描かれている。

過去の事件

過去に無人島で起こった事件についてまとめてみた。

登場人物

・中村青司
→島の主人、変わった性格らしい(10角形に拘り)
・中村和枝
→青司の奥さん
・北村夫妻
→無人島の屋敷の使用人
・吉川誠一
→屋敷の庭師 月に一度数日間泊まり込みで島に仕事しにくる。

事件概要
 

 中村青司の屋敷が燃やされ、4人の焼死体が発見された。青司は油かけられ燃やされる。和枝は絞め殺され、左の手首から先が欠損。北村夫妻は頭かち割られる。犯人は吉川であると言われてるが、消息は不明。

サークル

そのような事件が起こった島にミステリーサークルが合宿しにくる。サークルメンバーをまとめてみる。

登場人物(島)

・エラリイ
→男。1番セリフ多い。知的さを押し付けてる。法学部3回生
・アガサ
→女。サークルの女王。性格は良さそう。薬学部3回生。
・カー
→男。エラリイにつっかかる。法学部3回生。アガサに振られ、オルツイにも振られる。一年浪人。
・ルルウ
→男。次期編集長。文学部2回生
・ヴァン
→男。祖父が無人島を買い取ったらしい。理学部3回生。
・オルツィ
→インキャ女。アガサに嫉妬。文学部2回生。
・ボウ
→大柄な男。医学部4回生。オルツイと幼馴染。

登場人物はミステリー作家からとっている。とても覚えにくいですね。。本土に残ったサークルメンバーと他の登場人物もまとめてみた。


登場人物(本土)

・江南
→サークルの幽霊部員。「中村千織」の手紙届く。
・守須
→サークル部員。同じく手紙届く。
・中村紅次郎
→中村青司の弟。手紙届く。
・島田
→紅次郎の友達。坊さん。
・中村千織
→過去にサークルの飲み会で急性アル中により死亡。中村青司の娘。

・考察

 おそらく2日目から島では殺人事件が起こるのであろう。現状サークルメンバーで事件を起こしそうなのはヴァンな気がする。他のメンバーが到着する前に無人島で準備をしており、非常に怪しい。また、中村千鶴が事件の動機になるのはほぼ確実だろう。となると、犯人は中村千鶴の元カレ、もしくは兄弟のどちらかになると思う。名前がニックネームで本名が明かされていないのも、少し引っかかる。逆に犯人じゃなさそうなのは、エラリイ、アガサの2人である。特にエラリイはすぐ殺されそうな気がする。
 過去の事件においては、吉川以外に真犯人がいるのではないかと思った。情報が少なくて男の勘になるが、島田が怪しい気がする。そもそも犯人候補が吉川or紅次郎or島田の3人である。吉川が犯人はつまらん。紅次郎も怪しいがすこし安直な気がする。となると消去法になるが、島田が犯人だとおもう。少なくとも深く関わっているだろう。

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