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世界観にハマる、浸る、語る。


いえーい、買っちゃった。


これ。
『ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル完全版』!


いやあ。
こういうのを買うのは、ひさしぶりだ。
よっぽど作品が好きでなければ、こういうのは買わないから。

この本、とても良かった。
こういう作品の設定集って好きだ。

昔、ファイナルファンタジーXを貸してもらって、やってみたけど全然うまく進めなくて。
そのとき、いっしょに借りていた攻略本だか設定資料集だかにどハマりした。ゲームそっちのけでずっと眺めた。
めちゃくちゃ分厚かったけど、FFXの世界観にどっぷり浸れて。
あの幸せは、いまでも覚えている。

今回の『ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル完全版』も、そんな感じだ。


この『ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル完全版』では、魅力的なキャラクターのことはもちろん、一人ひとりのキャラ説明について、書き下ろし漫画がついている。

こういう本でありがちなのは、たいして目新しいことは書いていないということ。
せっかく読んでも、知っていることを改めて書いてあるだけだとけっこうガッカリするが、この本は、ちがう!

『ダンジョン飯』は、ものすごく細かく設定が練られているので、読めば読むほど、美味しい一冊だ。

物語完結後の話や、本編では語られなかった話もたくさん出てくる。
しかも、漫画で!
豪華だ、豪華すぎる本だ。

まだ、いちど読み通しただけなので、明日またふむふむと文字を追いながら、『ダンジョン飯』の世界観に浸りたい。


それにしても。
『ダンジョン飯』は、漫画も全巻買い直し、アニメも追いかけるハマりっぷりだ。

こんなふうに、画集やグッズに手を出すまでハマることは最近なかった。
そもそも、なんだかすっかりハマりにくくなってしまった。

大学生の頃は『ONE PIECE』にハマって、画集を買い漁ったり、グッズを買ってみたりしたこともあった。
サンジくんが大好きで、サンジのレシピ本を手に入れて、尾田栄一郎先生の画集と本棚に並べてみたりもした。

でも最近は、そんなふうに好きなキャラクターというのもいない。
思えば、若かりし頃の漫画のハマり方は、「キャラクター」重視だった気がする。

私好みのキャラクターがいれば、漫画を長く愛せたし、好みのキャラがいなければ、どんなに人気作でも最後まで読めなかった。



え?
どんなキャラクターが好きかって?

よくぞ聞いてくださいました。
  

わたしは主人公よりも、二番手三番手のサブキャラが大好きだ。
破天荒な主人公に振り回される苦労人。
相棒として主人公を支えるパートナー。
真面目なタイプが好きだ。
やんちゃ系より、身なりもちゃんとしていると尚よし。
「おじさん」だともっと良し。


・・・え?もういい?

ざんねん。
まだ語れるんだけど、このへんでやめときます。



まぁでも、そんな都合の良い好みのキャラクターはなかなかおらず。
さらには、自分が漫画のキャラクターより年配になることが増えるにつれて、余計に少年少女の漫画にハマれなくなってしまった。

のめり込めない。
共感できない。
それがまた、悲しいような、仕方ないような、自分だけが偏屈になっただけのような。
複雑な気持ちだった。

だから、今回『ダンジョン飯』はレアだ。
好みのキャラクターがいるわけでもないのに、こうして漫画も揃え、アニメも観て、サブの本まで買ってしまうほどの作品に出会えたことが。


「好きな作品」があるというのは、幸せだ。
それだけで、生きるのが楽しみになる。
「推し」というのがいたことはないが、きっと「推し」がいる人はこんな気持ちだろうと想像する。

しばらくはわたしも、『ダンジョン飯』という「推し作品」を生きがいに、毎日を乗り越えようとおもう。



ちなみに、こちらも書いました。

九井諒子先生の可愛くて柔らかな絵やキャラクターが堪能できる一冊。
こちらも楽しい。おすすめです。
ふふふ。

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