違いの分かる人。
ハイホー!!きっと今日はこれが最後だと思うワンワン。
そんでね。
私も若かった頃にはあんまり意識もしてなかったし、特定のタイプの人たちを差別したりイジメたりしたことも、しようと思ったこともなかったのね。
けれどね。
いやもう、私もここまで来るとね。
私は日本人っていう人間たちを徹底的に差別してイジメる気満々、な人になっちゃったワケ。それ、全部これまでの周りの人間たちのせいね。
私って、全然悪くないワケ、そのことに関して。
私にも記憶があるけど、小学生くらいの時のイジメってさ。
まず、いつもの仲良しグループの中で1人に対して「無視」っていうイジメが始まって、それがいつの間にかクラス全体になるのよね。
話しかけても「無視」ってやつ。
それ、それさ。私自身が加害者側だったことも当然その自分が子供だった時代にはあったけど、被害者側のこともあったワケね、普通に。
それね、そういう時、大抵は不登校(私たちの時代には登校拒否)になったり犯罪に手を染めたりするでしょ。
私の場合、学校ね、無遅刻無欠席だったのよ、そうやってイジメられてた時でさえ。
自慢かしら、これって?
でも、それ本当にそうだったのよ。聞いてごらん、もし私の当時の担任なんかを調べて知ってるんだったら、笑。
ウチに帰っても、そうやって自分がイジメに遭ってるってことを母親とかに話すこともしてなかったわね。
え。
だって。
だって、ウチでは両親と例のあの実の姉のエミ、V.S. 私、っていうのが定番だったから、別に誰に話したってね。
「それはアンタが悪いんでしょ」
・・・って一方的に決めつけて言われるような環境だったもんで。
あ、そ。
私が悪いのね?郵便ポストが赤いのも?
ずっとそんな環境にいたから、逆に今のこのあり得ない状況でも何とか正気を保ちながら生活してるワケ。
分かる?
違うのよ、ちょっと、私だってあんまり言いたかないけど、それ、アンタ達とこの私の中身が。
中身ね。
それをいい加減さ、もう嫌というほど見てきたわけでしょ、大勢で私1人をイジメてきた中で。
理解してください。
アンタらと私が「違う」ってことを、理解してください。
私は自分が特別、って言ってるんじゃなくって、「違う」わけ。
ね。
それ、世界中の人種にしたってそうなのよ。単純に「違う」ってだけ。
分かった?
私がアンタらと同類だと思い込んでつけまわして嫌がらせすんの、やめてください。
いい歳してさ。