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何が幸せを形作るのか?幸せの因子構造分析

幸福の測定:主観的および心理的幸福測定の高次因子構造

Measuring happiness: The higher order factor structure of subjective and psychological well-being measures

幸せというのは人間共通の関心事だとは思うのだが、いったい何をどうすればあなたは幸せになれるのか?

ということで、幸せの因子分析をした研究を探して読んでみる。

対象となったのは英国在住の2593名で、アンケートを取って幸せの因子についていろいろと検討している。

ちなみに幸せというのは伝統的に快楽的幸福(主観的幸福)と生きがい的幸福(心理的幸福)に分けて考えられているそうで、この2つの関係性についてあれやこれや議論されているらしい。

結果を述べると民族や性別、年令を問わず以下の図のような因果関係が浮かび上がったとのこと。

ざっとみてみると快楽的幸福と生きがい的幸福の相関関係は大分高く、

生きがい的幸福に寄与する因子としては、自律性、環境の制御、個人的な成長、ポジティブな人間関係、人生の目的、自己受容があり、だいたい同じくらい大事なことがわかる。

快楽的幸福に寄与する因子としてはネガティブな感情、ポジティブな感情、人生への満足感があり、思いの外ポジティブな感情の寄与が大分少ないのがわかる。

こういった関係性で見てみれば、各自足りない因子を増やしたり、ポジティブ感情を追いかけるよりはネガティブ感情を減らしたほうが幸福達成のコスパは高いような気もする。


Q: 生まれつきの性格も幸福感に関係してるんじゃないだろうか?

明日目を通す論文:

幸福は個人的な(性格)ものです:代表的なサンプルにおける人格と幸福の遺伝学

Happiness is a personal (ity) thing: The genetics of personality and well-being in a representative sample

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