言葉を介さない精神療法にはなにがある?
表題そのまんまの疑問があって、以下の論文を読んで見る。
うつ病の非薬理学的治療:系統的レビューとエビデンスマップ
Non-pharmacological treatment of depression: a systematic review and evidence map
残念ながら狙っていたのとは違って、薬物療法以外の介入方法の効果や安全性について調べたもの。
一応、主な内容を書くと、
・非薬物的治療法として治療効果が検証されたものとしては、認知行動療法、自然療法、生物学的介入、身体活動介入がある。
・自然療法は栄養成分やハーブなどを用いたものである。
・生物学的介入は経頭蓋磁気刺激やバイオフィードバックなど。
・身体活動介入は有酸素運動など。
・これらの非薬物療法は効果はあるが、その効果は薬物療法よりは低い。
・薬物療法との併用が望ましい。
とのこと。
ちなみにchatGPT(GPT4モデル)で「言葉を介さない精神療法にはどのようなものがありますか?英語圏のエビデンスをもとに教えてください。」と聞いてみると、以下のものが返ってきた。
アートセラピー: アートセラピーは、絵画や彫刻、陶芸などのクリエイティブな表現を通じて感情や思考を探求する心理療法です。アートセラピーは、トラウマやストレス、うつ病、不安障害などの治療に効果的であることが報告されています。
音楽療法: 音楽療法は、音楽を活用して心身の健康を促進することを目的とした療法です。音楽を演奏したり聞いたりすることで、自己表現、コミュニケーション、ストレス緩和などの効果が得られます。音楽療法は、自閉症、認知症、うつ病、不安などの状態の改善に役立つことが示されています。
ダンス・ムーブメントセラピー: ダンス・ムーブメントセラピーは、身体的な動きと感情の結びつきを利用して心の問題を扱う療法です。ダンスや身体表現を通じて、感情の解放や自己認識の向上が図られます。ダンス・ムーブメントセラピーは、うつ病、不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの症状の軽減に寄与することが報告されています。
動物介在療法: 動物介在療法は、動物との交流を通じて心身の健康を促進する療法です。ペットやセラピードッグとの触れ合いによって、ストレスの軽減、自尊心の向上、コミュニケーションスキルの向上などが期待されます。動物介在療法は、認知症、うつ病、自閉症スペクトラム障害などの治療に効果的であることが研究で示されています。
これらの言葉を介さない精神療法は、患者のニーズや状況に応じて、個別化されることが望まれます。
と。
Q: 言葉を介さないで認知モデルがかわるなんてことがあるのだろうか?なぜか?
明日目を通す論文:
Art therapy in mental health: A systematic review of approaches and practices
メンタルヘルスにおけるアートセラピー:アプローチと実践の系統的レビュー
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