自己愛性パーソナリティの測り方

うぬぼれがなくしては生きる甲斐がないとも思うが、これも度が過ぎるとしばしば事故や事件の種になることが多い。

果たして自己愛というのはどのようにして測れるのかと思い、この論文を読んで見る。

自己愛性パーソナリティ・インベントリーは、実際に何を測定するのか？
What Does the Narcissistic Personality Inventory Really Measure?

この論文では自己愛パーソナリティ尺度について、どのような因子に分けるのがいいのかについて調べている。ちなみに評価項目は以下の通り。

私自身を優れたリーダーと考えています。
リーダーになりたい
私は生まれつきリーダーである
人々はいつも私の権限を認めてくれるように思える。
私は断言する
私には、人々に影響力を及ぼす自然な才能がある。
人に対する権威を持つことが好きだ
権力を行使する強い意志を持っている
私は偉大な人物になるつもりだ
世の中を支配していれば、もっと良い場所になるでしょう。
私は異例の人間である
自分の身体を見るのが好きだ
アテンションの中心になりたい
身体を見せるのが好き
本当にアテンションの中心になりたい
鏡の中で自分を見るのが好きだ
チャンスがあれば見せかけることが多い
ほめられたい
だれもが私にそう言い続けているから、私が良いことを知っている。
公共の場所に出かけるときに、自分がどう見えているか気がつかないと、動揺する。
新しい流行やファッションを始めたい
自分のやるべきことをすべて手に入れるまで、私は決して満足しないだろう
他の人たちにも大いに期待しています
私は、自分に与えられるべき敬意を得ることを主張する。
人間を操作するのは簡単だ。
私は特別な人だと思う
いつもは、どんなことからでも話すことができます。
私は成功する
私は他人よりも有能である。
私は誰にでも、私が望んでいることを信じさせることができる。
本のように読める
いつまでも生きることができる
どんなことでも勇気を持ってやる。
いつか誰かが私の伝記を書いてくれたらいいのに。
穏やかさはわたしにはならない
私は、世の中の目に触れたいと思っている。
私は、他の誰かに頼ることはめったにない
私は意思決定に責任を持つことが好きである
誰もが私の話を聞きたい
私はいつも自分がしていることを知っている。

いくつかの因子分析を行ったところ、これらの項目は大きく分けると、
リーダーシップ、優越性、利己主義の3つの因子に分けられるのではと論じられている。

Q:　適切なレベルの自己愛というのはあるのだろうか？
明日目を通す論文：
Narcissism assessment in social–personality research: Does the association between narcissism and psychological health result from a confound with self-esteem?
社会的人格研究におけるナルシシズム評価: ナルシシズムと心理的健康との関連は、自尊心との混同から生じるのか?