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東京ステーションホテルが最高

東京駅丸の内駅舎であり、駅直結の五つ星ホテルです。
あの赤煉瓦のクラシックな洋館は、とても素敵です。

東京駅南口改札を出ると、八角形ドームの右手に人目につかない入り口があり、一歩入るとスーッと音が消えて宮殿に入ったような空気感で凄く気分が高揚します。

そのまま進むと、左手には優雅すぎるロビーラウンジ、右手に小さなエレベーターホールがある。ホールの壁際のコンソールテーブルの上には季節のお花がセンス良く飾られています。1週間くらいでお花も花器も変わるのが楽しみで、出社前に立ち寄って写真を撮ることもあったのですが今は感染症対策でこちらのサブエントランスは封鎖されているのがとても残念です。

そんな憧れの場所ですが、一度だけ仕事でバンケットルームを利用する機会に恵まれました。
そこで初めて東京ステーションホテルの従業員の方々の仕事に接し、忘れ得ないホスピタリティに触れたその話を残したくてこの記事を書きました。

取引先企業を招待するイベントでは、かなりの裏方業務が発生します。毎年、数名の社員で手分けして受付やら、誘導係やら、カメラ担当などに分かれるのですが、タイムスケジュールとにらめっこしながら、会場を動き回ってヘトヘトになります。イベント終了後には、疲労困憊と言った状態になるのが常でした。

ところが、東京ステーションホテルでの体験は別物でした。

ホテルが五つ星だから、高いから当たり前という意見もあるかも知れません。でも、本当にそうでしょうか。

年に一度は、同等クラスのホテルでイベントをしてきて同じ経験をした事はありませんでした。

ステーションホテルのスタッフの方々は、来場者の方々への気配りだけでなく、寧ろ黒子に徹していた社員達の動きをよく観察して、私達の負担を軽くするよう全面的にフォローしてくれました。

カメラ担当の女性が会場の様子を撮影しながら歩き回っていると

撮影の上手いスタッフがおりますので、カメラを撮っておきましょうか?

質疑応答の為にマイクを持って待機していると

マイクの手渡しを代わりましょうか?

会場の外廊下へ出て次の役割までぼーっとしていると

あちらのソファコーナーにコーヒーをご用意しておりますのでどうぞ。

熱々のコーヒーに、チョコレートが添えてあった。

『わぁ嬉しい!』

同僚と声が重なり、笑みがこぼれた。

もちろんその全ての申し出に甘えた訳ではないけれど、寄り添ってくれている人がいる心強さがあった。

イベントの式次第が終わり立食パーティーに移っても、お客様やメインの方々を中心に食事が始まり、その間も早く会場を出られるお客様を見逃さずお土産のお渡しをするなど気を抜けません。ようやく安心できるのは、VPや来場者が歓談する頃です。

そんな私達のために、更なる天使の声が囁きました。

お料理やデザートを別途確保してありますのでどうぞ。

本当にサプライズばかりでした。誰もがその空間にいる間は笑顔で居られるようなサービスを提供して下さっていました。打ち合わせでお願いした以上の事を提供して頂き、社員と同じ視線でイベントをサポートして下さいました。

イベント終了後、裏方スタッフに徹した全員が

これから毎年、東京ステーションホテルがいいよね!!

と言って笑顔で帰宅した事を忘れません。

ホテルの方はきっと、当然の仕事をされたというお気持ちかもしれないですが改めて感謝の意を記します。







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