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★連載「本音で生きる~LIVEエピソード~ 」③偶然やってきた機会

はじまりは偶然だった。
"歌は好き、でもまぁそれは少しずつ楽しくやれたら" そう思っていた。facebookや声を届けるアプリのspoonにたま~にアカペラをアップしたりしていた程度だったし、それでいいと思っていた。"ていうかコロナだし。
どうしようもないし。仕事をまずはがんばらなきゃ"

そんな中、とある団体の代表をしている仲間からのお誘いがあった。
「仲間とこの歌をみんなでテーマソングとして歌わないか」
聞けばそのためのライブをしよう、という。

聞いて驚いた。その曲は自分が心震えるような、まさにという曲。
その曲自体が大好きだったので2つ返事で参加することに。
でもその時は、「楽しそうなイベントが1つある」「歌う機会あるならいいよね」ぐらいのノリだった。
まだ具体的な場所もメンバーも、何も決まっていなかった。

青写真はゼロからみんなで描いていく。
初期メンバーをあつめ、そこからミーティングを重ねて、場所が決まり、練習を重ね、いざ当日へ..
とスムーズに進めば良かったが、そうは問屋が卸さなかった。

重ねるミーティング、でも定まらない足並み、
...その件だけでもシリーズものにできそうなドタバタな詳細は省くけれど、とにもかくにも、色々とうまく噛み合わずにその件はリセットになった。
そう、「歌う場」はまたもや泡と消えてしまったのだ。

「まただ...去年自分でやろうとしたライブを中止にして、今回は歌う場ができるかなと思ったのに..」 そんな風に沈んだ気持ちもあった。
実際のところは、もっともっと複雑な色んな感情や思いが交錯して、
膨大な時間を使いながらも進まない状況に、疲弊していたと思う。

でも振り返って思うのは、少なくとも自分自身としては、
当時、自分とも仲間ともめちゃくちゃ向き合ったし、
そこから深いテーマへの気付きがたくさんあった。

サーファーに何度も押し寄せる波のように、
あるいは目を醒まさせるボディブローのように、
必要なことは、時にショッキングな形でくりかえし現れてくる。
"気付きなさい" と何度も呼びかけるようにして。


だから、時間や労力を注いだけれど、後悔はない。
自分についての理解も深まったし、人に対してもそうだ。
人と協働する上での工夫や大事なことなども少し知れた気がする。

そう、これでよかったんだ。
ライブはキャンセルになったけど、学びはあったんだ、うん。

これはいい学びとして、他のことに取り組んでいこう。

残されたものは有意義な学び、そして...
自分がまかされて選んだ、大好きな LIVE house, 渋谷JZ brat。
....そう、キャンセル期限は過ぎていた。

「あれ、どうしたらいい....?」
困惑と不安と奥にひそむ可能性のまざった落ち着かない感情。

参考までに、渋谷セルリアンタワー東急ホテルの中にあるJZbrat(リンク先)
は私も大好きなジャズミュージシャンの方を何度も観に行った、落ち着いた雰囲気のおしゃれな老舗のお店だ。
一般にも貸与しているとはいえ、結婚式の二次会などに使うような場だ。
そのレベルになると、キャンセルをするにしても数万円では済まない...

何より、大好きなライブハウス、それまでもやりとりを進めていたライブハウスの方にも、泥を塗るような形になる。仮予約の時点から、他のお問い合わせも断っていただいて正式決定したばかりだった。

2021年11/7(日)。その日に向けて取り組むはずだった。

それが、みんなでライブをするという話はなくなり、
最高に好きなライブハウスの予約だけが残った。

一つの選択肢が浮かんでくる。
いやいやまさか、、、
いやいやいやいや....

サーファーに何度も押し寄せる波のように、
あるいは目を醒まさせるボディブローのように、
必要なことは、時にショッキングな形でくりかえし現れてくる。
"気付きなさい" と何度も呼びかけるようにして


次回、
★連載「本音で生きる~LIVEエピソード~ 」④単独...!? 怯みと悩み

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初回の記事はコチラから
★連載「本音で生きる~LIVEエピソード~ 」①はじまり

前回の記事はコチラから
★連載「本音で生きる~LIVEエピソード~ 」②くすぶる心

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