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積ん読note

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あとで読もうと思ったnoteたちの保管庫。積ん読は崩してもお気に入りは再度積んでおくかも。
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2020年2月の記事一覧

ヒトに意識は必要か? 稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会【闇の自己啓発会】

 闇の自己啓発会は2月8日、都内某所で稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会を行いました(都合により、予定していた課題本を変更しました。楽しみにしていた方には申し訳ありません…)。調子の悪い人が多く、いつも以上に具合の悪い話が多くなった気もしますが、その模様をお伝えしていきます。 ※これまでの活動についてはこちらをご覧ください。  https://note.com/imuziagane/m/mbd28cf65025b ※【闇の自己啓発会】は読書会記事を募集しています。

「オタクはなぜ、”推し" や自ジャンルを他人から褒められた時に(ありがとう!)という言葉がまず口をつくのか」問題。

「オタクはなぜ、”推し" や自分の好きなジャンルを他人から褒められた時に(ありがとう!)という言葉がまず出てくるのか」問題。 以前、2年ほど前に気になっていたことだが、昨日、友人からLINEであらためてこの問いを投げかけられて、そういえばやっぱり、なんでなんだろう…?と疑問になった。 LINEは、友人A・女性(某ドラマ作品や2次元系のオタク)、友人B・男性(バンドとか漫画が好きだけどたぶんオタクではない)、自分(声優さんやアニメは好きで呼吸するようにイベントとかも行ったり

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いつかがだれかのわかる日

道化の民俗学/山口昌男

現代の社会の倫理性を考える上でとても示唆に富んだ一冊だ。 山口昌男『道化の民俗学』。 1969-1970年にかけて2つの雑誌に連載された論文をもとに1975年に単行本として刊行された50年前に書かれた論だが、いまのようにコロナウィルスが世界中を巻き込んで人々の危機感を募らせた状況になると、いともたやすく互いに互いを蔑視し罵倒するようなことが当たり前のように起こってしまう、過度に繋がりすぎた現代社会にこそ、たくさんの学びを提供してくれる内容だと思いながら読んだ。 それにして

「速く・上手く」原稿を書くために必要なこと。

先輩編集者の「5つの教え」 文章を書くことを仕事にしている人にとって、大切なスキルのひとつが「速く書く」ことだ。じっくり時間をかけて大作を書き上げる仕事にも、もちろん意義はあるが、僕も含む「組織ライター」にとって、そういう仕事は稀である。というか、ほとんどない。なぜならば、大抵の書き仕事の場合、僕ら自身のクリエイティビティなど求められていないからだ。  当たり前だが、創作性よりも、締め切りや納期のほうが優先だ。その他の仕事も山積しているし。さらに言えば、土日はちゃんと休みた

この絵描きに注目!2020

2019年を振り返りつつ、主観で特にすごかった絵描きを独断と偏見でまとめました。特に今年注目したいイラストレーター選です。 記事の最後に総括。 →前回(2019) サムネイラスト:米山舞 オルタナティブちゅーたな とにかくアニメがすごい。絵は普通に上手で可愛いが、アウトプットは尖ってます。ミニマムなループが気持ちいい。 𝕳♡𝕷 ゴス、パンク+MOE、的なアプローチはちょいちょいあったけど、圧倒的に上手い。現在のスタイルになったのはここ1年くらいのようだが、表現や絵作

【マーケティングトレース】鬼滅の刃に見る集英社のマーケティング

大ヒットを記録している鬼滅の刃。 かれこれ少年ジャンプを20年上読み続けている私ですが、あれよあれよという間に人気漫画の仲間入りを果たしたこの作品の成功を全く予想できませんでした。 入れ替わりの多い作品群の中において尖った魅力に感づけなかった私。 いつ本誌の後ろに追いやられ 「ご愛読ありがとうございました。吾峠先生の次回作にご期待ください。」となるのかと心配していた見る目のない一人でした。 ここ数年、ジャンプの毛並みがすごく変わってきていて例えば 「約束のネバ

他人の言葉はあなたのものではない

他人の言葉はあなたのものではない。 これ、本来は当たり前のことだと思うんだけど、現実には、結構多くの人が他人が書いたものを読んで、そう思ってた的な発言を自然にしてしまう。 「共感する」と言えば聞こえはいい。 でも、本当に最初にそう思ってたのだとしたら、何故自分が先に同じことを書かないのかという話でもある。 それに本当に最初からそう思ってたら「私もそう思ってた」なんてことをうれしそうには言わないだろう。あっ、先に言われた!くらいのちょっとした悔しさが起こる方が自然な反応では