松尾
あとで読もうと思ったnoteたちの保管庫。積ん読は崩してもお気に入りは再度積んでおくかも。
こんな夢を見た。 歩くのが速い人々が、狭い路地で遅い人を前にしてしまった時のストレスを訴えたため、社会は歩くのが速い人用と遅い人用に通路を二分割されるようになった。これにより一部の速い人のストレスは軽減された。しかしなかには、自分は歩くのが遅いと思っていた人が、より遅い人によって通路を塞がれることに気がつき、 速い人専用通路へと移ったが、歩くのが速い人ではないのでどうしても他の人の邪魔になってしまう、という事態が起こった。 そこで政府は、速い人用と遅い人用のほかに、ちょっと
音楽だったり書き物だったり、映像だったり描き物だったり。誰かの手によって生み出された多くのものが、それを生み出している人の思いが込められているのだと思う。私たちはそういった思いを直接受け止めることもあれば、あるいは受け止める者として、勝手にそこに思いを付与したりしながら生きている。 私は今日、思いもよらない、自分が勝手に付与した思いに絆されて、オフィスでひとりひっそりと泣いてしまった。 今年の春、春と呼ぶにはまだ厚手のコートが手放せないような季節に、私は祖母を亡くした。は
白い壁に阻まれて、目当てのピザ屋に辿り着けない。渋谷という街を覆い続ける工事音。さて工事の手が入る前の渋谷はどんなであったかと考えてみる。私が高校生だった頃、予備校に足繁く通っていた時の渋谷。少し大人になって、プロの撮影に参加させてもらい、普段は入れない東急の屋上からスクランブル交差点を見下ろした渋谷。残念なことに埼玉県で育った私にとって、渋谷は殊の外遠い場所であり、思っていたよりも記憶のない場所だった。埼玉県民にとっての東京像は、埼京線に支配されている。赤羽、エトセトラ、池
武器商人と旅をした元少年兵。『ヨルムンガンド』。高橋慶一郎先生の作品だ。アニメも2期放映され、コミックスの結末までを描ききっている。 マンガもアニメも何周もしているくらいに好きな作品で、元来ガンアクションが好きだというのもあるけれど、それ以上に高橋先生が描いた思想に惹かれているのだと思う。 『ブラックラグーン』を見ている人間でこの作品を見たことがない人間はいないと言われるほどのガンアクションの双璧だから紹介するのもおこがましいけれど、なんだか最近、思い出すような出来事が多