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世界は思ったより優しい。

結婚式の日程が決まったのは2ヶ月前のことだった。私は招待する友人の一覧表を早々に書き終えながらも、LINEの送信ボタンを押せずにいた。

「私は彼女のことを大切な友達、はたまた親友だとさえ思っているけど、彼女はちっともそんなこと思っていなかったら。どうしよう。」

そんなことを思っていた。気がつけば2ヶ月間も考え込み、うじうじ悩んでいた。



そうこうしているうちに、アプリが結婚式まで120日を切ったことを知らせた。そろそろ本腰入れないと手遅れになる、と思わせてくれた。普段は前倒しでやる方なのに、結婚式については後手後手になりつつある。やっと送信ボタンを押すためのパワーがわいた。書きっぱなしにしたメッセージを一度見直して、「送信」をタップする。


幼稚園から大学まで同じ学校だった友人が1番最初に可愛らしいスタンプとともに返信をくれた。

「お誘いありがとう。ぜひ行かせて!」

まめに連絡をとっていたわけでない。ましてはしばらく会っていない。けれど、彼女にとって私は友達だった。それがたまらなく嬉しかった。



私は、友達はどこからどこまでなのかわからない。知り合いと友達の違いがよくわからない。私は友達だと思っていても相手はそう思ってなんかいなかった、なんてことがあるのも知っていた。

それでも。

私が思う友達のみんなは、嬉しそうに参加すると言ってくれた。楽しみだと言ってくれた。私の世界は私が思うよりもずっとずっと優しかった。


いただいたサポートは、1000円をこえたら家族でおやつパーティーを開かせていただきます。その様子をまたnoteにupしますね^^いつも読んでくださり、どうもありがとうございます!