死の眠り

分かる人には当たり前の話

死は怖いものではなく救済

天に召される感覚とは

精神や感情などは人それぞれだけれども

全員に共通するのは重い肉体という縛りからの解放

自分の肉体に向き合ってこなかった人は

そのときはじめて知る

自分の肉体がこれほど重く不自由で様々なものを溜め込んでいたことを

そこに大きなヒントがある

重力・物理・質量  それから

痛み・こり・老化

人間を縛り付け、不自由にする苦しみの根源的要素

多くの人を惹き付けるスポーツや芸術には

そういったものからの解放・自由が表現されていること


一旦死ぬことができたら、多くの人がそれを知ることができるだろう。

死に近づく方法には瞑想だったり酩酊だったり

あるいはsexやドラッグによるものなどがあるけれども

全員が今日からできて最も安全で無理のない方法が睡眠

睡眠を深めると死んだように肉体が解放される感覚が得られる


寝起きには、ふわふわと包まれたような至福の感覚と

全身が森の最高の空気のような柔らかいエネルギーで満たされ

一瞬、体の動かし方さえ忘れるくらいの脱力感と、

一度動き出したら体の軽さと柔らかさ、呼吸のしやすさ

前の日までに蓄積したあらゆる負の要素を消してくれた感覚

つまり、その日生まれたような感覚で1日を生きられる


天からプレゼントをもらった気持ちになれる

ではどうやったらそれに至れるか?


前の日の過ごし方と、寝る直前の状態で決まる

その日をまるで今日死んでも満足できるくらい「生ききる」

何もかもうまくいかず完全に諦めて「絶望する」

このどちらかに近づくほど、死の睡眠に近づける。


逆に死の睡眠と遠いのは、

その日をのらりくらり漫然と生き、漠然とした不安を抱えたまま夜を迎え、往生際の悪い感覚でなかなか眠れなかった

そんな日は、生の冒涜を咎めるように睡眠は浅くなる。


1月2日に久しぶりに死の眠りをもらったじいさんからの助言でした

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