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競合は競合にあらず。実は仲間なんじゃないか?

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今日は、 一般的にいう「競合」。 実はこれって仲間なんじゃないのか?という話をさせていただきたいと思います。
先日投稿したクリティカルビジネスパラダイム。山口周さんの本ですね。これを読んでいる中ですごく共感している一つでもあるんですが、まずそもそもクリティカルビジネスパラダイムを振り返ると「社会への批評・批判。そんな側面を強く持つビジネスのこと」なんですが、本来もっとこうあるべきじゃないか!みたいな結構強めの姿勢だったりもします。批判的な姿勢だったりもします。でも批判って聞くと、あんまり気持ちよい言葉として受け止めてくれない可能性もあるんですが、本来あるべき姿を提示してるだけなんです。

例えば自然環境を守りましょうよとか。あるべき姿でそれに対して現状がそうでないから、その差分を埋めていくための具体策としてビジネスを提供する。そんなイメージです。
なので、あるべき姿というものが明確に提示される。これが大事なわけなんですが、あるべき姿を提示しようと思ったらひょっとしたらそこのあるべき姿を既に目指している競合他社もいるかもしれないですよね。
例えばパタゴニアとノースフェイスって競合じゃないですか。ガチガチの競合ですよね。でも、パタゴニアが50周年か何か節目のタイミングを迎えた時に、ノースフェイスがそれをお祝いする広告を打ち出したんですって!「おめでとうございます!50年の冒険しましたね」 のような。すごく粋な計らいですよね。でもこれは何かっていうと、今日のテーマに紐付けると、あるべき姿・世界。ここが実は共通していることがあるからそのような行動がとれたという話なんです。そのあるべき姿を作っていくっていう意味では、競合他社って実は仲間なんですよね。会社が違うだけで、その世界を作ろうと言ってる意味では仲間なんですよ。だから一緒にやれることはやりましょうよっていうことなんです。この考え方はすごく好きというか共感しています。

僕のことで言うと、「HANAMUKE for biz」というサービスを提案してるんですが、これは今のBtoBにおけるフラワーギフトの在り方をアップデートしませんかっていう提案なんですね。
具体的には例えば開店とかオフィス移転とか開業とか、そのような何かの節目ってあるじゃないですか。その時に周りの皆様から「おめでとうございます」と、感謝の気持ちやお祝いの気持ちとしてお花が届けられます。それは個々に皆さん日頃から取引ある花屋さんにお花を注文して、「いついつ届けてください」っていう流れがもちろんスタンダードなので、お花屋さんが注文を受けてお花を届けるといろんな花屋さんからいろんなタイミングで、いろいロナタイプのお花が 一斉にワーッと届くわけですよね。そうすると現場って大混乱するわけです。となると、そのいただいた側は気持ちとしてはもちろん嬉しいけれども、「これどうすんだよと・・管理できないよね・・」という気持ちになる。しかも真夏の暑い時に生花がワーッと届いちゃったら、これ管理できないしすぐダメになっちゃうじゃん・・これもったいないよ・・という感情にもなるわけですよ。この在り方にちょっと僕は疑問を持っていて、もうちょっと違うやり方あってもいいじゃん!という提案がHANAMUKE for bizなんです。
だから「当社はHANAMUKE for biz賛同してます」という風に企業側が手を挙げてくれたら、「じゃあこの会社はそういうスタンスの会社なんだ」と周りが認識する。それだったらお花を送る時にはこっちのシステムから送るようにしようという流れを作りたくてその提案をしているんです。

そして、実はここの課題に対して同じように提案をしてるサービスというのが、業界内にももう何社かいますし、 業界外にも実はいくつか出てきてるんですね。これは一見競合他社・ライバルだっていう風に捉えがちなんですが、あるべき姿・今の在り方に対する「もっと改善していこうよ」っていうその作りたい世界観は基本的にはみんな一緒なんです。その意味ではそうやって競合が出てくることは、僕はウェルカムだと思っています。
1社でその世界目指したらどれだけ時間かかるんかっていう話じゃないですか。それよりも1社よりも2社、2社よりも3社。3社よりも5社。5社よりも10社というように競合が増えた方が、その世界に近づくスピードって絶対早いですよね。僕はそんな世界を目指しています。

でもこういう話すると、1社でやってその世界作れたらシェア100%じゃないですか!でも10社でやってその世界作れたとしてもシェアって10%じゃないですか!だったら1社でやった方が良くないですか?って考える人も当然いるでしょう。でも率だけで言ったらそうかもしれないですけど、圧倒的に多分金額や件数が違ってくるでしょうね。みんなでその世界を作りにいった方が、裾野を広げた方が確実にその世界は広がるし、実現が近づくと僕は思っています。なのでこういうことをクリティカルビジネスパラダイム山口周さんの本の中では言っていて、なので今後こっちが主流になっていってほしいなーなんていう期待は僕は持っています。
ゼロサムゲームみたいな言葉も確かありましたけれども、シェアの奪い合いみたいな話はもう僕はちょっと飽き飽きしてるというか、あんまりそこに首を突っ込みたくないです。Voicyの緒形代表も確かそんなことをおっしゃってました。「シェアの奪い合いには興味がないんです」って。

クリティカルビジネス、なんかちょっと言葉が横文字で難しいけど一度山口周さんの本を手に取ってみてください。非常に僕は面白く読んでいます。

それでは今日も元気にがんばローズ🌹