野生植物への興味
TOP画像にしているのはレンゲショウマ。
最近このお花に惹かれています。どうやら東京都青梅市の御岳山が日本一の群生地のようなので、来年行けるようにはしたいな。
さて、このレンゲショウマをはじめ、スケルトンフラワー・神秘の花などで人気を博しているサンカヨウなど、花屋さんの店頭では見かけない季節のお花に最近惹かれています。
きっかけとなったのはこちらの記事でも書いたんだけど、自宅からほど近いカタクリの群生地を見に行ったこと。その繊細でそして森の妖精とも言われる姿・色などに惹かれ、毎年会いに行くようになりました。
ただ、気になったのが「これだけ素晴らしい野生植物って、どうやって保護されているんだろう?」という点。
カタクリの群生地は雰囲気的にもボランティアの方々の活躍によってその魅力が保たれている気がしたし、それなら持続可能な仕組みにはどうやらなっていなそうだぞという疑問が湧きました。
そして調べているうちに「植物にも絶滅危惧植物がある」というところへ行きつきました。
この記事をお読みの方。
この現状を知っていましたか?
そもそも絶滅危惧って聞くと、「ライチョウ」とか「イリオモテヤマネコ」とか動物や鳥類をイメージする方が圧倒的ではないでしょうか?
「絶滅危惧?あぁ、リュウキュウアセビね」にはならない笑
それだけ植物に対する危機感が醸成されていないということが現実だということもわかってきました。なんならそれらを管轄している環境省ですら、予算の多くを動物・鳥類に回し、植物保全への予算はめちゃくちゃ少ないということも書籍から見えてきました。
もう一度言います。
野生植物というのは日本の原風景そのもの。
また日本の気候はさまざまな植物が自生するのに好ましい気候だとも言われています。植物の多様性を育むのに適しているのです。
そして植物には、未来の薬草としてまだ私たちが発見できていないその効能もあるかもしれない。
これらの要素を観光立国の日本としては、インバウンドにつなげることだってできるかもしれない。海外の富裕層は、定番の観光地ではなくもっと日本の深部に興味があり、そうした方々はSDGsに代表されるサスティナブルな世界にも興味関心が高い層だ。
つまり、「自生植物」「群生地」というのは魅力的なコンテンツになる可能性を秘めているのです。
書籍を読んで「植物園」の役割についても少しずつ見えてきました。
お恥ずかしながら、花卉園芸業界に従事していながら、今まで植物園に興味を示したことがなかった汗
7月に訪問しました。
温室は特に魅力的で植物好きならテンション上がること間違いないでしょう。
少しずつこの界隈の現状が見えてきたのと同時に課題も感じるようになってきました。植物園の職員さんにお話を伺ってもやはりそうでした。
この一言に尽きるのですが、絶滅危惧植物がめっちゃ多いとか日本各地の植物園での取り組みとか全く知られていないんです。
また、たとえば「デートで動物園行こう!」にはなるけど「植物園行こう!」にはならない。それだけ一般の方にとって植物園というのは意識の中に入っていないし存在を忘れ去られている。
これはもったいない。
だったら花と緑の企画屋としてこうした現状にも向き合って何か取り組めることがあるんじゃないかと考えています。
現在関連情報を収集している最中ですが、どんな立ち位置でこの分野のお仕事ができそうか?イメージはできてきました。パートナーとして活動を共にしてくれそうな会社さんにも話は通してあり了承を得ています。
この活動が実現したらとても意義のある活動になりそうです。
また報告させていただきます。