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紙をつくるのはいいけれど・・

廃棄されるはずだった花の茎を活用したプロジェクトのSTEMNについて

昨年からこのプロジェクトは商品の販売がスタートしていて、直径10センチぐらいの3.5寸ぐらいの器を販売しています。

そこに特にグリーン系、多肉植物とかミニ観葉植物、こういったものを寄せ植えて飾るというのが一番色合い的にもいいのかなと思っていますけど、その器が第一弾として販売されています。このSTEMNプロジェクトは花の現場で廃棄されている茎、これをどうにかアップサイクルというか活用できないかというプロジェクトですので、器をとにかく販売したい。何が何でも器を売るんだ!という、そういうプロジェクトではありません。第一弾がたまたま器だったというだけです。

想像できない方もいるかもしれませんけど、この茎というのはお花屋さんが例えばお花を仕入れます。 お金を払って仕入れます。で、花束アレンジメントを作るときに、茎を必要な長さに切るわけですね。切られた茎というのはゴミとして捨てられています。その時にお金が発生しているわけですね。つまりどういうことかというと、お金を払って仕入れたお花の一部をお金を払って処分しているという状態が続いているということです。これが日本全国で毎日起きています。お花屋さんに限らず葬儀屋さんとか、花の輸入商社さんとか、いろんな現場でこれが起きているわけなんですね。だったらこれは何か素材として捉えて活用する価値はあるんじゃないかと考えてスタートしたのがこのSTEMNプロジェクトです。

当初から、それを使って紙を作るというのは一番最初にむしろ思いついたアイデアなんですけど、紙って大量に作るんです。それを果たして作ったとて売れるんだろうかという心配がちょっとあって、細かないきさつは忘れちゃいましたけど先送りにしたんですよ。でも最近数ヶ月のうちに経営仲間、後輩である経営者仲間のバリューブックスさんという会社があって古本を買収して販売している会社ですね。 その会社さんから大阪の山陽製紙さんという紙を作っている会社さんをご紹介いただいて、そこでお話ししている中で僕こういうことやってるんですよとお話をさせていただきました。何かリサイクルとか活用できることってないですかねと聞いたら紙にすることはもちろんできるというお話をいただきました。それは僕も想定していたのでそうだよねと。ただその工程が実は僕らが想定していた工程よりもだいぶ初期工程がごっそり省けるということも知ることがあって、それならちょっと何とかお願いしたいなというふうに感じているのがまず一つ。

ラッピングペーパーとショッパーの再利用について

あとこの茎はもちろんなんですけど、ラッピングペーパーとかショッパー、紙袋ですね。 ああいったものって一回使ってそのままゴミになっているものって多くないですか。 ショッパーでも結構いい紙を使っていたりすると一回で捨てるのはもったいないけど、でもかといって取っておいたところで全然別に使わないし、申し訳ないけど捨てようと決断して捨てている方も結構いると思うんですね。ラッピングペーパーなんかはそのまま捨てられてしまうことも多々あると思います。これはやっぱりもったいないよねと思っていてずっと。だったらそれをもう一度花屋さんに持ち込んでいただくことで、それをアップサイクルして紙にするということはできないかと考えているんですね。そこに茎を混ぜるということはどうやら物理的にはできるみたいです。ただ問題なのはそこで紙を作っても、それを何に加工するかという出口がはっきりしていないと、あとはこれ何のためにやるのかということがはっきりしていないと、なかなかこれを思うようにことが進んでいかないなと思います。そもそも茎をそこに入れる意味は?とか。

一回作ることができてもその後続かないプロジェクトになっちゃう。 これじゃ意味がないので、その辺の座組みをどのように設計できるかというのは、多分僕の腕の見せ所なんだろうなと思っています。よく言われることですけど、SDGs関連とかエシカル関連のアイテムって、そうでないものに比べると割高なんですよね。だから単純にコスト意識の高い企業さんはそこで引っかかってしまうんです。高いからダメ、いいものなのは分かるけど、でもそこでコスト高くなるならうちはごめんなさいと断られるケースが非常に多いという話は聞いています。とはいえ許容範囲は2割、2割高までと言われていますね。それ以上になってくると、そもそも全く価格が合わないという基準が2割高までだそうです、マックスでも。 その範囲だったら企業の取り組みの一つとして、扱っていただけることはあるかと。企業イメージとかもありますからね。

ただ企業様からすると、それを活用することでどんな価値が得られるのか、 明確にイメージできないとなかなかお金を払い続けるということには繋がらないでしょうから、この辺の設計がどうしたらいいのかなというのは立ち止まっているところではあります。
ただ、物理的にはどうやらサイクルというのは作れそうだというのが見えてきたので、いろいろプロジェクトをやっている中の一つではありますけど、こちらも進めていきたいと思います。一緒にプロジェクトを進めてくださっている山櫻さんとも共有して、どんな最適解を見つけられるか、その辺は探っていきたいと思っています。

それでは今日も元気にがんばローズ🌹


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