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308th_「もうゼロフジゼロなんて、出ない!」なんて、言わないよ。絶対(^o^)

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  このブログは、
  「生涯、荒唐無稽!」を掲げ、
  ジャーニランという200~500kmを走る
  というクレイジーなレースにおいて、
  その最高峰を目指すとある男の実録である。

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去年のままの自分であれば、

"あのまま"逃げていたと思います。

そこからすると、

一歩でも前に進めたことが "成長"だと思います。


■ と、なんと甘々な感想ですが、
7月26日2時49分、ゼロフジゼロ往復、327km地点で終了しました。
今年のゼロフジゼロは、去年よりもきつかったように思います。
何が?どれくらい?きつかったのか?言葉では言い表せないですが、
「去年、片道をゴールできたのは奇跡だったのではないか?」と思えるくらい今年のゼロフジゼロは大変でした。

その一部始終をFacebook他でお伝えしていましたが、
投稿であげる内容よりも実情はボロボロの状態でした。
確かに、投稿であげた内容のように、富士山を登るまではまだまともな状況でした。(甲府の暑さにはうんざりはしましたが)
だが、富士山に登っているとき、「去年こんなハードだったか?」と思わざるを得ませんでした。
「去年と何が違うのか?何の装備が違うのか?気力か?体力か?」
脳内でいろいろな考えが巡るも結論は出ず、山小屋でおにぎり一つを買って食べたところ、動けるようになってきたので、単純な炭水化物不足ということに気づきました。そんな極々単純なことにも気づかないくらい脳が機能していなかったようです。

加えて、富士山山頂が近づくにつれて、強風が吹き荒れるようになりました。立っているのもやっと、のくらいの強風の中で、右手で帽子をしっかりと押さえながらお鉢周りをしました。周囲は厚い雲で前後の視界が遮られ、他の登山客の姿も見えず、「ここで吹き飛ばされると誰も見つけてくれないだろうな」と思いながら、ヨロヨロと歩き続けました。剣ヶ峰をCPとしていましたが、どこかはっきりとわからず、それらしいところでFacebookの投稿を上げることだけで精一杯でした。




一番考えさせられたのは、富士山の下山途中の出来事です。

■ 午後6時ごろ、富士山からの下山途中、60代と思われる男女のペアがその場に座り込んでいました。聞くとこれから登頂するとのこと。なのに、シューズが壊れたと女性がいい、二人とも宿も予約していない。見るからに普段から運動をしていない様子。あまりにも無謀に感じ、下山することを勧めましたが、果たしてどうなったことか。。。

この男女のことを下山途中の山小屋のスタッフに話しました。が、スタッフの反応は「今のところ情報はなく、何か緊急通報があれば動くから大丈夫」という薄情にも思えるものでした。「もっと心配してやっても、、、」と思う反面、彼らは日常的にこういった無茶や無謀をする人のことを聞いているのだと思います。だから「またか、、、」程度にしか思わないのかも。と。


また、夜の9時ごろに下から上がってくる登山客がいました。見るからにランナーっぽく、まだ20代ではないかと。彼はケータイ片手に登っているのを実況中継しているようでした。「これから登るんですか?」と聞くと、勢いよく「はい!」と答えました。
確かに彼のような元気のある人であれば、登ることもできたでしょう。ワンチャン、登れなかったとしても雨風が激しい中、実況中継をし、バズればOKなのかもしれません。とすれば彼の目的は達成するのか?どんなことで人に迷惑をかけても。

どの例から言えることも、[ 自己責任 ]ということです。
これを強く意識せざるを得ませんでした。
それは、この富士山だけの区間にとどまらず、行くも休むも個人の判断で行い、個人の責任となってくる。と。
そう、この[ゼロフジゼロ往復に参加する!]と言った自分も、その報い?を受けて、今ここで走っています。富士山に登っているときは「もう次回は参加しない!」と何度も頭の中で考えていました。「富士山は見るものであり、登るものではない」と知人が言っていたのを思い出して、ほんとそうだと感じていました。



もう一つ、強く思ったのは、[ 冷静な判断 ]です。
これが非常に難しくもあり、非常に大事です。極限状態に陥れば、思考回路が単純化します。[暑い!→水飲みたい!]のように。こんな単純な判断ならまだいいのですが、極限状態の中では、感情が先行して、選択肢が非常に狭くなっています。他の選択肢が視界に入らず、「これしかない!」と思い込みます。そしてあとあと冷静になれば、他にももっと良い選択肢があったことに気づき、後悔するのです。机の上で考えれば、わかるであろう選択肢も、いざ現場に立った時には、見えなくなってしまっているのです。

具体的には富士山から下山後、五号目まで来たときに、あまりにも疲労困憊さゆえに、タクシーで一時エスケープして、ネットカフェで泊まり、再起動することにしました。
が、タクシーに乗っている時に、そのタクシー代の高さのため、だんだんと後悔しだし、(でも眠気で記憶が薄れていき)ネットカフェの個室に通されてからも、「どうする?どうする?」と後悔と今後のことを考えながらも寝落ちしました。翌朝、バスで五号目まで向かう途中、樹海の鬱蒼と茂った林を眺め、これから富士登山に向かう客の楽しそうな顔を見ながら、「自分がこれから降りてく道」の行程の長さに辟易していました。「こんなんだったら、昨晩涼しい時間帯に降りておけば」と。
これは、自分のプランニングの精度の悪さだと思います。難しいけど。
経験がものを言うジャーニーランの世界です。「やってみないとわからない」と常々思っていますが、であるとするならば、今後もより多くの経験をしてより高みを目指していきたいです。

と、色々と書いてきましたが、

また来年のゼロフジゼロ往復も出ようと思います。

『言ってしまった!!!』( ゚д゚)!!!

色々と考えたのですが、
僕の目指す姿として、
チャレンジする姿が一番しっくりくるように思うのです。
確かに、どんなチャレンジもクリアして、すごいですねー!もいいですが、
それよりもどんなハードな壁であろうとも、果敢に挑み、ぶつかり、砕けようが、またチャレンジする。その姿が自分らしいのではないかと思います。
その過程を皆さんにみてもらうことにより、
皆さんの背中を押す、勇気を与える(といえばおこがましいが)ことになれば、と。
だから、今回のゼロフジゼロ往復のチャンレンジも、残念な結果に終わりましたが、来年、往路の富士山と言う高い壁を乗り越えるために、またこれから足りないものを補う一年にしようと思います。

と言うことで締めさせてください。
他にも道中記をボイレコで記録していますが、こちらは5,000円以上のクラファン支援の方にお送りしますのでお楽しみに。


追伸、睡眠のアルゴリズムが完全に狂っているようで、死ぬように眠っています。家のこととか、色々としないといけないのですが、追いつきません汗


今日もお読みいただき、ありがとうございました!


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