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HSP目線で『ハイキュー!!』を読むと

心配性でいつも色々気にしすぎなHSP気質の「Journal 横丁」です。



皆さん『ハイキュー!!』という漫画をご存知ですか?

2020年に連載終了した、少年ジャンプの人気バレーボール漫画です。

私は漫画に詳しい方ではないですが、気に入ったものは何回も読むタイプ。

元々バレーボールを観るのが好きで、以前男子Vリーグがハイキューとコラボ企画をした際に、初めてこの漫画を読みました。

この漫画、本当におすすめです(別に私が今更推さなくとも「知ってるよ!」と言われそうですが言わせて下さい笑)。

バレーボールというスポーツの面白さがぎゅっと詰まっているところはもちろん、登場人物たちの感情がとにかくリアル

読むたびに泣けます。

主人公は烏野高校の日向影山ですが、同じチームの他のメンバー、さらにはライバル高のメンバー一人ひとりにもがっつりスポットがあたり、人間性が丁寧に表現されているため「この気持ち分かる!!」というキャラクターが必ずいます。

スポーツ漫画あるある(と私は思っている)の「足りないところは努力で補うしかないのだ!!」という感じが強すぎないところも好きです。

「最初は弱い主人公が、がむしゃらに努力してライバルたちをしのぐ」

というよりは

「最初は弱い主人公が、試行錯誤しながら努力して、ライバルたちをしのぐ」

と、「考える」ことにフォーカスされた描写が多いです。



そして、HSP気質の私にとって色々と考えさせられる要素もたくさん。

例えば

…“考えてる”のは君だけじゃない (中略) 皆何かしら考えてる
(『ハイキュー!!』 7巻)

これは試合中、烏野高校のミドルブロッカー(クイックスパイクで攻撃する)月島が、トスをあげる影山に対して言った言葉。

影山は天才的な技術を持つセッター(アタッカーにトスをあげる人)で、月島に対して「今このコースに打ったら点が取れると思うから、こっち側に打て」という指示を込めてトスをあげていました。

しかし、月島的には、短かかったり長かったり毎回違った塩梅のトスが来るので、それが打ちづらい(からやめて欲しい)という意味でこの言葉を放ちます。

「試合のことを考えているのは君(影山)だけじゃなく皆そうなんだから、自分で勝手に決めないで」ということです。



この言葉ですが、私も含めHSPさんて1人でどんどん深読みしてしまうことがあると思います。

「この人はこれ苦手そう。お願いするのはやめた方がいいかな」とか。

さも自分だけがあれこれ考えているような気になって、先回りして気を使ってしまいがちなのですが、相手の方はまだ何も言っていないしその方にも意見がある。

実は苦手そうに見えただけで本当は得意かもしれないし、苦手だけど自分自身が成長するためにやりたいと思っているかもしれない。

なのにどんどんこちらが先回りしてしまい「気を使いすぎて疲れた…」となりがちです。

HSPさんの「共感する能力から、気を回しすぎてしまう」という部分が「技術のある影山が、月島のためを思ってやったことが、月島にとっては必要なかった」このシチュエーションとなんだかかぶるなぁ…と思うのです(影山は「共感」というより「夢中すぎて相手のことまで気が回らない」という感じではありますが…)。

読者でいる時は「いやいや、影山。月島とちゃんとコミュニケーションとんなよ!」となるのですが、いざ自分が影山だったら??と思うと、私も変に気を回しちゃうかも…笑

同時に「あ、そんなに周りを気にし過ぎなくていいんだな」という解釈もできて、気持ちがすっきりします


『ハイキュー!!』は本当におすすめで(2回目)、まだまだ書きたいHSPネタが沢山あります(もちろんHSP抜きに面白いです!!)。

共感してくれる方がいたら嬉しいな…と思いつつ、よろしければまたお付き合い下さい。。


最後までお読みいただきありがとうございました☆

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