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7-後日談;昆虫採集キット社へ-30年後に電話
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この記事は後日談です(かなり年数がたってからですが)。
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私も30代になり(←これ自体、かなり過去)。
長男と次男が小学生になった夏に、ふと昆虫採集をさせてみようと、思い立ちました。もちろん、山奥へ採取に連れていくことも含めて、です。
そこで、子供たちに、幼少期の虫取り苦労話と昆虫採集キットの話をすると、とても興味を持ちました。
しかし、肝心のキットはすでに販売していません。簡単にあきらめることを教えたくなかったので、少し考えました。
昆虫採集キットを販売していた会社をいくつか調べて、判明した1つの電話番号に連絡をしてみました。
もちろん、すでに流通していないことは、承知の上です。
「もしかして、親の管理下なら使うことができますか?」と、一応聞いてみたかったのです。
可能性ゼロとわかり、あきらめるために。
電話口の方は、声から察して、かなりご年配の方。
もしかしたら話しぶりから、創業者の方かも?と後から思いました。
昔、駄菓子屋を回ってそのキットの販売にかかわっていらしたそうです。当時はこれしか会社に売れるものが無かった、ともおっしゃられて、懐かしがっておられました。
売っていないことの理由は、もちろん想像通り、販売責任などの法律が厳しくなったこと、保護者からの心配の声が当時かなり大きかったこと、でした。
当時、誤って刺してしまった児童の親から、または、病院からも問い合わせがあったそうです。
今も会社には、いくつか在庫を残してあると聞き、
「え!」と食いつく私に、
「でも絶対、お売りできませんよ~」と朗らかに笑いながらおっしゃいました。
そのまま、小一時間、昔話を語ってくださいました。青い液体と赤い液体には、毒性はほとんどなく、少量の消毒のような薬に、水(色付き)混ぜたもの。
水(ほぼ水、ですが)を体内に注射することで死なせていたそうです。
「私は小学生1年生のころから、このキットを10箱は消化しました」とお伝えし、子供時代の思い出には切っても切り離せない存在だったこと、そして昆虫採集キットへの大きな親愛の情とともに、感謝をお伝えして電話を切りました。
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子供たちに伝えたときの難しさ
子供たちへは、電話をして担当の方と話したこと、また、昔と今の教育の進歩、生活環境の違い、などを分かりやすく話しました。
すると、
「お母さん、針で虫を刺したん?殺したん?」
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命の大事さ教育と、矛盾する昆虫採集。
甘かった。考えが浅かった。
どのように説明しようかと、頭の中で総動員して考えましたが、「昆虫採集をさせてみたいと思ったお母さんの考えが、間違っていたのかもしれない」と、思ったまま、正直に伝えました。
「ごめんね。とてもいい思い出だったから、二人にもさせてあげたくなっちゃったの。必要のない虫は殺さないで、逃がしたりしてたけど、やっぱり可哀そうだったよね」
キリギリスバッジの話、絶対出来ない!ww ←リンク貼ってます
子供たちは、“そっか、時代の違いなんだね“という感じで、素直に受け入れたようでした。
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あの時のお電話の方、きっと人生の大先輩の方。迷ったけれどお電話させていただいて、よかったです。貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
🌸最後までお読みいただき、ありがとうございました🌸
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