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薄暗いところがあったので、フラッシュで撮影。やぐらみたいなのが組まれて、その奥は・・・よく見えません。急いでるし、そうでなくても入りたい雰囲気じゃない。
そのわきにあった材木。しけってます、たぶん。
ふたたび岸壁登場。写真だとイマイチ伝わらないかも知れないけれど、これが圧倒的スケールで目の前にあるんです。
坑道最初の分岐点といい、上り坂、この下り坂といい、マインランドはバリアフリーです。そこは進んでいるとおもうんだけど、この下り坂はかなりの角度です。歩行者のおれでも思わず小走りになるくらい。
涼とした通路が続きます。なんとなくひんやりした雰囲気が感じられるショットです。しかも、坑内にはおれしかいないし。いろんな意味で寒い状況です。
奥の柵にはふたたび立入禁止、高電圧の文字。でも、高電圧なのは奥の柵のあたりじゃなくて、手前の配電盤あたりじゃないかと。
足元の赤いランプ、横の黄色いランプに先導されるようにトンネルを抜けていくと、前方に開けたスペースがあわられます。
そこは祈願所。何を願うのかわかりませんが、お布施を払って紙に願い事を書く。無事に出られますように……。しかし、こんなところで祈願する人いるのかね。
と思ったら、すさまじい数の祈願文。壁一面をこうもりのごとく覆い尽くしています。なんとかフォビアの人には、ちょっとキツイ光景です。
ここより近代坑道に突入。看板が立っていて一般コースは30分、簡単コースは15分と書いてある。時間がないながらも一般コースを選択。ここまできた以上、全体を制覇しないわけにはいかない。
トロッコの荷台。ひっそりと坑道の中に取り残されています。たくさんの観光客に眺められているならともかく、見つめているのもいまはオレひとり。哀しいです。今日は日曜日なのにね、この坑道にいるのはオレだけなんだもんな。
進んでいくと、なにやら人の姿が。ようやくほかの観光客と遭遇か？
と思ったらこれも展示。タダのマネキンたちでした。けど、広大なスペースのなかでたったひとり歩き回り、誰とも出会わない。薄暗い坑道の中たくさんのマネキンにかこまれている。このシチュエーションは実際に体験してみると、そうとうヤバイ雰囲気ですよ。震える。
マネキンひとりひとりも、表情が異なっていて、いいよそんな作り込まなくて。あちこちから見られている気がする。こええよー。この警備員のポーズなんてリアルすぎる。
関係の機械。味あるねぇ。
歩いていくと、前方にトロッコ列車を発見。乗れませんが、全体を眺めることはできる。
最前列の運転席にはおにいちゃんが乗っていて、後方を眺めています。後方から歩いてくるオレとばっちり視線が合う、こころにくい演出です。ほんとビビらせるのはやめてほしい。このおにいちゃんにもかなり接写しましたが、少々ながら勇気がいりました。ひとりぼっちって本当キツイ。この場所はさっさと通り過ぎよう。
視線を感じて振り返る――思い過ごしか。見られている気がして。
ここらへんから、作業中の再現が多くなります。エレベータに乗ってるおじさんたちのモデル。看板に何か書いてある。「やめなさい、手順無視してまた作業、いつか地獄へ直滑降」うまいこといっているけど、内容は生々しいです。
そしてまた封鎖された坑道。
かどを曲がったり、ふと横を向いたりすると目の前にマネキンが立ってる。ほんとうにビビります。おれの独り言も加速度的に増してきました。
スターゲート。
このマインランドって、開放的な空間と圧迫感のある空間が交互に出てくる。意図的なのかどうかわからないけど、このトンネルは天井も低いし薄暗い。まぁおれはこういうの好きだが。とにかく先へ進む。おれには時間がないんだッ（なのに4時間近くかけてこんなところ来てる）。
トンネルを抜けると、また天井の高い、左右を岸壁にはさまれた通路へ。天井からなんか下がってる。人工物みたいに見えますが、どっちみち気色悪い。
いよいよ旅も佳境。ちょんまげ坑道へ突入。いきなり毛色が変わって花やしきみたいになります。
お代官様。
奉行所を抜けると、地下水脈がある。その他、いたるところで和服姿のマネキンが坑内作業にいそしんでいます。そんな光景を横目にみながら足早に進むと――
唐突なグリーンのカーペット。いよいよ出口が見えてきた。
そして最後はエスカレータ。いきなり現実に引き戻されます。どうせなら最後はかご式のエレベータだったらよかったんだけどね。
しかし、マインランドは広かった。ここに到着したのが11時30分ごろ。そとにでたときは12時10分くらい。時間がなかったのでまっすぐ前だけを見据えて、わき目もふらずに速足で駆け抜けた（何しに来たんだ）けど、そのあいだ誰ともすれ違うことなく。
坑内がふたたび無人になり静寂の戻った今でも、あのマネキンのおにいちゃんはじっとしてるのかな。
