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ハッピーロードをゆく(神奈川)

昨年末に川崎へ行こうと決めたとき、必ず立ち寄ろうと決めていた場所があります。川崎市幸区にある商店街、ハッピーロード。なんとか商店街とか、なんとか銀座じゃなくて、ハッピーロードっていう名前がいいじゃない?

なぜこんな名称なのかずっと不思議に思っていたんですが、幸区にあるからだと、さっき気づきました😅

このハッピーロードは大学時代に後輩が案内してくれたことがあります。
「ウチの地元に、joshさん好みのいい商店街がありますよ」
そんな誘い文句にのって探索したのもはるか昔。はたして、ハッピーロードはいまどうなっているのか。そもそも存在しているのか。
つのる思いを胸に、足は幸区方面へ……。




あの頃の記憶

大学時代のこと。そぼ降る雨のなか、後輩に案内されてたどり着いたのは川崎市幸区にあるハッピーロード。

看板をよく見ると、南河原銀座って書いてある。あ、「銀座」って名乗ってるわ。失敬、さっきの発言は取り消します😜



ここは果物屋さんかな。この白熱灯が直接ぶら下がっているのがいいね。品揃えは、同じ商品が羅列されているように見えるのは気のせいでしょう。



そうそう、むかしは商店街に古本屋がありました。ファミコンショップとかもあったよね。ここで着目すべきは、本棚に貼り付けてあるアイドルのブロマイドでしょう。スゲェなこれ。解像度が粗く、どなたが写っているのかまでは確認が取れず、残念。



この街へ来るきっかけとなった店、深瀬ラジオ店。電器屋です。21世紀になっても店名に伝統は受け継がれています。店内の奥には「乾電池時計」の文字が。あたりまえが、あたりまえでない。そんな個性のある店です。



店頭にはフツー最新AV機器など店の目玉商品を展示するもんですが……掃除機3台。しかも赤から白へのなめらかなグラデーション。凝る場所を間違ってる。アイロン台なんて、本来ショーウィンドウでなかなかお目にかからないよね。



入口近くにはアイロンがずらりと陳列。その上には電気シェーバーが並んでいる。これは難易度高いよ。このミッキーは公式かな? いまはもう著作権切れですが、当時はまだうるさかった時代。



ここも本当にわからない。「吉井テント」とありますが、アウトドア・ショップではありません。どうみてもテントを販売しているわけではなさそうです。っていうか、営業してんのかな。店内をのぞいたところ、針金やペンキ、「安全第一」のついたてが無造作に置かれていました。個人宅かもしれない。吉井テントさんの家という可能性もワンチャン。



ハッピーロードを抜けてまっすぐ行くと栄通りに入ります



営業時間をタイムと表記するセンスに脱帽する。おまけにヤスミ。急患は電話受付というのも意味不明です。



モダンなブティック。手前のマネキンもすごいですが、店内に見えるペイズリ―のジャケットもインパクト絶大です。これは難しいよ、誰が着こなせるんだ?



格子窓が素敵な建築。病院みたいだね。相当年季が入っています。



プラモデル屋。この雑多な感じがいいんだよ。ヴィレバンやドンキの源流はプラモ屋にあるんじゃないかと思っている。店内には箱が積み上げられていて、地震が来たら完全にアウトだと思うんだけど、店主はその中に生息しているんだよね。夢あるなぁ😚



アパート併設というよりは、アパートに組み込まれています、完全に。ひさしの上にある黄色いランプが何なのか、非常に気になります。マジでこのランプは何なんだろ。



新聞販売店のわきにあった看板。すでに存在していない新聞も含まれている様子。なんでも新聞ってつけりゃいいってもんじゃねぇぞ。東京タイムズは東スポの前身かなと思って調べてみましたが、一切関係ないということですので、この場を借りてご報告しておきます。



ジィーンズ



カット・パーマをやめてしまったようです。メインの仕事じゃないの? 残りの3つだけでやっていけるのかしら。



研究専門って😆 それより右上に写っている花柄の柵と、後ろのカラオケ屋が気になります。



う~ん、なかなか厳しいですね。まず何かを買おうという気にさせない空気感がある。



昔懐かしい看板が風雨にさらされたまま、たたずんでいました。誰なのかも判別できません。「それじゃ、いったんコマーシャル~」



超高級紳士服地と書いてあります😁



当時はこういう金物屋さんもあったよね。いまじゃホームセンターかネット通販だもんな。



おいおい、何があった😰



目立たないように立てられた看板を横目に見ながら、後輩とともに徘徊した川崎ハイクはこうして幕を閉じたのであった。


それから月日は流れ・・・


そしていま


2023.12.27 快晴のなか久しぶりの川崎。駅を出てすぐにおれはハッピーロードを目指した。



到着~。おおー、まだあったか。看板もさすがに形は変わっているけれど雰囲気は受け継がれている。そしてなにより奥のビルについている特徴的な花柄の柵、そして手前のカラオケ店。まだ営業していたのかよ。カラオケというコンテンツは強いなー😛



しかし、さすがに時の流れは多くの伝説レジェンドをも押し流し、深瀬ラジオ店をはじめとする、あの時代を彩った数々のスターたちはすでに存在しないのであった。



ぺら紙でアピールするカルピスRICHの特別感。でも、よく見るとほかにも110円あるんだよな



かつての雰囲気を残す店。しかし、これらも遠くない将来……😔



きょうは抜けるような青空。太陽はすべてを包み込んで、あたりを照らしている


久しぶりに訪れたハッピーロードは、かつての面影をのぞかせつつも、大きく様変わりしていた。それがすこし寂しくもあり、また驚きでもあった。

でも、いままでもずっとそうだったんだ。時代は流れて、古いものは過ぎ去り、すべてが新しく生まれ変わる。そこに人の生活がある。
おれたちは、変化を受け入れて、前に進んでいくんだ。その先に見える未来は……何色かな?😉


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