【Zatsu】冬休みの宿題
いよいよ年の瀬も迫り、社会人は仕事納めに向けた繁忙期。子どもたちにとっては冬休みの時期です。
先日ともだちの家へ遊びに行ったら、子どもがタブレットで勉強していた。いまはそれが普通になっているんだよね。教育方針も家庭によってバラバラだし、宿題だって自分でやらずに外部へ費用を払ってやってもらうという話もよく聞く。これも時代なんでしょうかね。
などと、こんなふうにテキストをつらつら書き連ねていますが、自分の子ども時代を思い返してみると、当時は宿題は自分でやるのが当たり前だったから苦労した想い出ばかりなんだ。とくに長期休暇中に課される「読書感想文」には手を焼いた記憶しかない。長文を書くのがとにかく苦痛だった。
学校で課題図書がでるでしょ? まあ興味ないよね。まじめな本ばかりで。基本的に「大人が子どもに読ませたい本」をセレクトしているけど、その観点は間違っていると思うんだ。それを読んで「どう感じましたか」が重要なのに、その手前の「それを読んで」のところで躓かせてどうするのよ。読みたい本を読ませて感想を書かせるべきなんだよな。
その場合、おれは「ドラえもん」を題材にしたと思いますけど。
とにかく、そんな苦手な読書感想文でも、宿題である以上はやらないわけにはいかない。でも、書けない。そこで、指定文字数「原稿用紙1枚分」を埋めるためのテクニックを編み出したんだ。今回はそのなかから、とっておきの技法をふたつご紹介します。
①空蝉の技法
これは自分でも、なかなか気に入って使っていた。具体的には
・繰り返すが
・何度でもいうが
という言葉を挟んで、同じ主張をしつこく書き連ねるんだ。このフレーズを挟むと、なんとなく評論文っぽく感じるから不思議です。
この技法は強力で、文章ボリュームを簡単に2倍、3倍にしてくれます。ただし、肝心の主張内容が薄いと目も当てられないので、その点だけ注意が必要です。
②感性の技法
これを編み出した時、軽くめまいがしたことを告白しよう。具体的には
「パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ」
「ワハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
「プルルルルル、プルルルルル、プルルルル、プルルルル」
ひたすらコレ。鳴りやまない拍手、会場の大爆笑、電話に出ない。これは自信作。ハッキリ言って、究極の写実主義といっても差し支えないと思います。文字数制限とかそんな次元の低い話じゃないんだ。感動の表現ってこういうことだよ。
でも、鳴りやまない拍手で3行くらい使ったら、先生から赤ペンで「1行で結構」という訂正が来た。
オイオイ、訂正するってどういうこと? だって実際に割れんばかりの拍手なわけだし。納得いかん。これだから読書感想文は嫌いなんだ。
そう愚痴りつつ、次の技法の開発に余念がないのでした。
お子さんのいる方は、上の「技法」をぜひ使ってみてください。お礼には及びません。こうやって、技能伝承が進んでいくのです。