小学生にスライディングの練習はやらせますか?(サッカー指導+スポーツ教育学の話)
こんにちは!ジョゼ佐藤です。
今回は、Twitterの投稿の延長的な投稿になります。言わば『長いつぶやき』です。
よろしくお願いいたします。
はい、このご質問に対する答えは、
私個人の考えでは、やらせます。
なぜなら、子どもは基本、
練習でやったこと
しかできません。
なのでスライディングも当然、
練習でやらなかったらできません。
だから練習からやらせます。
このようなごくごくシンプルな理屈の元、やらせます。
逆に、練習でスライディングをやらない子どもは、いつまで経ってもスライディングができません。
たとえばです。
自分たちのチームが1点差を追いかけていて、試合の時間も残りわずかになり、相手チームのゴール前で混戦になった時に、
というのは、
スライディングの練習をしたことがある選手
です。
こういう場面でスライディングの練習をしたことがない選手は足が出ません。
サッカー経験者のコーチや、指導者経験の長いコーチはこの理屈がわかっているから、練習の時点でスライディングをやらせるのです。
ただそれだけの話です。
また、中学生や高校生になって、試合でいきなりスライディングをやろうとして骨折をしたり、相手選手の足首めがけてスライディングをしてしまい、大ケガをさせてしまう選手のほとんどが、
❶スライディングの練習をしたことがない選手
❷スライディングの練習を怠った選手
です。
だからやらせます。
はい。
これは、指導者の注意点ですが、
最初はスライディングのやり方(仕方)
だけでいいと思います。
◎ボールを自分の前方5メートルくらいのところに置いて、そのボールめがけてスライディングをする。
◎パイロン(できれば柔らかいパイロンがよい)を相手の選手に見立ててその前にボールを置き、そのボールめがけてスライディングをする。
このような、スライディングのフォームやスライディングのすべり方の練習をするだけでいいと思います。
この、やり方、すべり方を小学生の頃にやって身体で覚えていれば、自分がいざスライディングをしなければならない時に身体が自然と反応してケガのしづらい、相手に大ケガをさせづらいスライディングができるようになるのです。
ちなみに今は、県協会の指導者研修会に行った時などに県の技術部(県トレスタッフ)の方からも、
「小学生の選手にスライディングの《やり方》だけでも教えてあげてください」
というアドバイスを必ずと言っていいほど伝えられると思います。
●スライディングの練習は意味が無い
●スライディングの練習はやらないほうがいい
のではありません。
◎やっておけば、いざという時に役に立つ
◎やっておけば、ケガをしない・させないプレーができる
だからやったほうがいい
という話だと思います。
やるのもやらないのも、指導者の判断ですし、自由です。
選手の未来をどのように考えているか
この観点によって、スライディングをどのように取り扱うかが大事なことだと思います。
最後に余談になりますが。
岡崎慎司選手はダイビングヘッドが得意でダイビングヘッドが持ち味のひとつだと思いますが、
私はこのエピソードをとても良い話だと思っています。私もこの考え方を見習いたいと思い、小学生の選手には「まずはやり方(仕方)から」そして「選手の未来のために」、この趣旨の練習をたくさん行うことにしています。
このたびはご清聴を誠にありがとうございました。
以上
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