好きな人と不幸になるという幸せ、本屋大賞一位「流浪の月」の感想

Vol.2

どうも可愛い可愛いジョセフィーヌです。
最近はPSO2やらジムで忙しくやっております。

やっぱり遊んだり体を動かすことは大事ですね。
高校でバドミントンしていたけど、社会人になってから数年離れただけでもう数キロ走るのもきついです。
ゲームもしばらく我慢していたけど、やっぱり遊ばないと人間的につまらなくなっている気がしています。
ゲーム始めてから面白くなったかは分かりませんがね。

さて本日紹介する本は、凪良ゆうさんが書いた「流浪の月」です。
本屋大賞一位のこの本はどこの本屋に行っても、目につくところに置かれていますので、知っている人も多いのではないでしょうか。

正直に言うと、この本の表紙があまり好みではなかったのでなかなか読もうとは思わなかったのですが、

流石はナンバーワン。

もう語りたくてしょうがありません。

感想

私が一番信用しているランキングは本屋大賞です。
前に一位だった【蜜蜂と遠雷】を読んだのですがやはり面白かった。
そしてこの本も、一位に相応しい一作です。
社会から爪弾きにされた二人が再び出会う話で、読んでいてハラハラとさせられました。
誰が言ったのかは知りませんがすごくこの作品に合う言葉があります。
“好きな人と不幸になるという幸せ“
もちろん主人公たちが最後に感じたのは不幸ではないかもしれませんが、読み終わった後に自然とこの言葉を思い出しました。
誰しも不完全な部分があり、社会と折り合いを付けて生活していますが、それがうまく出来ない人だっています。
しかし主人公たちは最後までそれに抗っており、この生きるために足掻くことこそが、ギリシャの哲学者ソクラテスが言った「善く生きる」ことであり、デンマークの哲学者キルケゴールが言った「もしもあなたが私にレッテルを貼るなら、それは私の存在を否定することになる」ではないのだろうか。
これはぜひ見てほしい。
幸せな人も不幸な人も、満足している人も不満足な人も、この作品はアナタの価値観を揺さぶってくれるでしょう。

この作品から学んだこと

トップの作品というのは、一話目から引き込んでいく。
やはり小説を書いていくのなら、序盤で魅せないといけない。
小説家になろうでランキングに載るには、最初の数話が勝負と言われている。
しかしこれは本なら全てに当てはまるのだろう。
途中から面白くなるのでは意味がないのだ。
最初で脱落されてしまったら、途中の面白さを伝える術がなくなってしまう。
感想やレビュー、宣伝でもしかしたら面白いと噂されるかもしれないが、そんな蜘蛛の糸をたぐるような奇跡を待っていても仕方がない。
自分の作品ではまだそんなことは出来ない。
ただ誰かの物語は書いていきたい。
やらない理由ではなく、書く理由を探していく。
人の人生とは生きているだけで素晴らしいもので溢れている。
それを表現していきたい。
誰かが平凡と言った人生も他の人が見たら魅力的なのかもしれない。
それを伝えるために少しでも人間の奥底にある気持ちを引き出していきたい。


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